セキュリティ重視の企業はなぜオンプレミス型ビジネスチャットを選ぶのか?Rocket.Chatで実現する安全な社内コミュニケーション

 島村 奉明

企業におけるビジネスチャットの導入が進む中、機密情報や個人情報の漏洩リスクを防ぐため、セキュリティ要件の厳しい企業では「オンプレミス型」が再注目されています。クラウド型では満たしにくい厳格なデータ管理や独自のアクセス制御を実現できるからです。

この記事で分かること

  • ビジネスチャットにおけるオンプレミス型のセキュリティ優位性
  • クラウド型との違いと導入時に確認すべき注意点
  • Rocket.Chatがセキュリティ重視の企業に選ばれる理由

本記事では、オンプレミス環境での運用に最適な「Rocket.Chat」を例に、安全な社内コミュニケーション基盤を構築するためのポイントを解説します。自社のセキュリティポリシーに準拠したシステム選びの参考にしてください。

ビジネスチャットのセキュリティで、なぜ「オンプレミス」が注目されるのか?

ビジネスチャットのセキュリティで、なぜ「オンプレミス」が注目されるのか?

ビジネスチャットのセキュリティで、なぜ「オンプレミス」が注目されるのかについて解説します。近年、企業におけるコミュニケーション手段としてビジネスチャットの導入が進んでいます。多くの企業が手軽に導入できるクラウド型を採用していますが、一方で高度な情報管理を求める企業からはオンプレミス型が強く支持されています。その背景には、自社のネットワーク環境内でデータを完全に管理し、外部への情報漏洩リスクを物理的に遮断できるという明確な利点が存在します。

クラウド型だけでは対応しにくいセキュリティ要件がある

クラウド型だけでは対応しにくいセキュリティ要件があるのは、データの保管場所や通信経路をサービス提供事業者に依存するためです。総務省が公開している令和7年版情報通信白書からわかるように、企業におけるクラウドサービスの利用率は80%を超えており、社会基盤として広く浸透しています。しかし、利便性が高い反面、事業者の仕様変更や予期せぬ障害の影響を受けやすいという側面も持ち合わせています。

特に、金融機関や医療機関、官公庁などの厳格なコンプライアンスが求められる組織では、業界独自のガイドラインや法令を遵守するために、非常に高い水準のセキュリティ対策を講じる必要があります。たとえば、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可する設定や、独自の暗号化アルゴリズムの適用などは、一般的なクラウドサービスでは実現が困難な場合があります。そのため、自社の要件に合わせてシステムを柔軟に設計できるオンプレミス環境が有力な選択肢となっているのが理由です。

機密情報を扱う企業ほどデータ保管場所と通信経路が重要になる

機密情報を扱う企業ほどデータ保管場所と通信経路が重要になるのは、外部からのサイバー攻撃や内部の不正持ち出しによる情報漏洩リスクを最小限に抑える必要があるためです。オンプレミス環境であれば、インターネットから隔離された閉域網(イントラネット)でビジネスチャットを運用できます。これにより、第三者が物理的にもネットワーク的にもアクセスできない安全な通信環境を構築できます。

データが自社のサーバー内に保管されるため、情報がどこにあるかを常に把握し、完全にコントロールできます。また、送信者から受信者までの通信経路をすべて暗号化するエンドツーエンド暗号化を実装することで、通信途中の盗聴や改ざんを防止できます。機密性の高い顧客情報や研究開発データを扱う企業にとって、データを自社の管理下から一切外に出さない仕組みを整えられることは、オンプレミス型を選ぶ大きな動機となっています。

情報漏洩対策では運用ルールだけでなく基盤選びも重要になる

情報漏洩対策では運用ルールだけでなく基盤選びも重要になるのは、従業員の意識向上だけでは防ぎきれない技術的な脅威が増加しているためです。総務省が策定したテレワークセキュリティガイドラインから情報を取得して対策を講じる際にも、ルール、人、技術の3要素をバランスよく組み合わせることが推奨されています。いくら厳格な情報取り扱いルールを定めても、システム基盤自体に脆弱性があれば、安全性を担保することは困難です。

オンプレミス型のビジネスチャットを基盤として選定することで、ユーザーごとに一意の識別子を割り当てて細かなアクセス制御を実施できます。また、いつ、誰が、どのような操作を行ったかを記録する監査ログを確実に取得できるため、万が一のインシデント発生時にも迅速に原因究明できます。以下に、クラウド型とオンプレミス型におけるセキュリティ管理体制の違いを表に整理しました。

比較項目 オンプレミス環境 クラウドサービス
データの保管場所 自社が管理するサーバー内 サービス提供事業者のサーバー内
外部アクセスの制御 自社のネットワーク機器で完全に遮断できます 事業者の仕様に依存するため完全な遮断は困難な傾向にあります
独自のポリシー適用 自社の要件に合わせて柔軟に実装できます 事業者が提供する機能の範囲内に限定される傾向にあります

このように、強固な情報漏洩対策を実現するためには、運用ルールの徹底と合わせて、自社の統制下で安全に運用できるシステム基盤を選択することが不可欠です。

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オンプレミス型ビジネスチャットとは?クラウド型と何が違うのか?

オンプレミス型ビジネスチャットとは?クラウド型と何が違うのか?

オンプレミス型ビジネスチャットとは?クラウド型と何が違うのか?という疑問をお持ちの方に向けて、それぞれの特徴と明確な違いをわかりやすく解説いたします。ビジネスチャットの運用形態には、大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2種類が存在しており、企業のセキュリティ要件や運用方針に合わせて適切なシステムを選択することが重要となっています。

自社環境で運用できるため管理範囲を明確にしやすい

自社環境で運用できるため管理範囲を明確にしやすいのが、オンプレミス型ビジネスチャットの大きな特徴です。自社の施設内やデータセンターに専用のサーバーを構築し、ソフトウェアをインストールして運用する形態をとります。これにより、ネットワーク機器からアプリケーションの動作環境まで、すべてのインフラストラクチャを自社の統制下に置くことができます。

クラウド型の場合は、サービス提供事業者が管理するサーバーを利用するため、インフラ部分の管理は事業者に依存することになります。オンプレミス型であれば、自社で管理範囲を完全にコントロールできるため、予期せぬ仕様変更や外部要因による障害の影響を受けにくい環境を構築できます

データ管理権限とカスタマイズ性に違いがある

データ管理権限とカスタマイズ性に違いがある点も、両者を比較する上で重要な要素となっています。オンプレミス型では、メッセージの履歴や添付ファイルなどのすべてのデータが自社のサーバー内に保存されるため、データの管理権限を完全に自社で掌握できます。また、社内の基幹システムやActive Directory(アクティブディレクトリ)などの認証基盤と連携させる際にも、要件に合わせて柔軟にカスタマイズできます。

一方でクラウド型は、手軽に導入できる利点があるものの、データは事業者のサーバーに保管されます。機能の追加やシステム連携も、事業者が提供する範囲内に限定されるケースが多くなっています。ここで、オンプレミス型とクラウド型の主な違いを整理して表にまとめました。

比較項目 オンプレミス型 クラウド型
データ管理権限 自社で完全に掌握でき、データの保管場所も明確に指定できます。 サービス提供事業者に依存し、保管場所の特定が難しい場合があります。
カスタマイズ性 既存システムとの連携や独自の機能追加など、柔軟に対応できます。 事業者が提供する機能やAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の範囲内に限定されます。
セキュリティ統制 独自の厳格なセキュリティポリシーを適用できます。 事業者が定めるセキュリティ基準に従う必要があります。

閉域網やクローズドなネットワークで使いやすい

閉域網やクローズドなネットワークで使いやすいことも、オンプレミス型ビジネスチャットが選ばれる理由の一つです。インターネットから完全に切り離されたイントラネット環境や、特定の拠点間のみを結ぶ専用線ネットワーク内でもシステムを稼働させることができます。総務省が公開しているテレワークセキュリティガイドラインからわかるように、機密情報を扱う業務においては、外部ネットワークからのアクセスを物理的および論理的に遮断することが強く推奨されています。

クラウド型の場合は、原則としてインターネットを経由してサービスにアクセスするため、通信経路における情報漏洩リスクを完全に排除することは困難です。外部からの不正アクセスやサイバー攻撃の脅威を根本から遮断したい企業にとって、閉域網で運用できるオンプレミス型は非常に有効な選択肢となります

導入時は運用負荷や保守体制の確認が欠かせない

導入時は運用負荷や保守体制の確認が欠かせない点には、十分に留意する必要があります。オンプレミス型は高い安全性と柔軟性を備えている一方で、サーバーの構築からネットワークの設定、稼働後の監視や障害対応までを自社の責任で行うことになります。OS(オペレーティングシステム)のアップデートやセキュリティパッチの適用なども、自社の運用担当者が計画的に実施しなければなりません。

クラウド型であれば、これらのインフラストラクチャの保守管理はすべて事業者が実施するため、社内の運用負荷を大幅に軽減できます。そのため、オンプレミス型を導入する際には、自社内に専門的な知識を持った人材を確保できるか、あるいは信頼できる外部のパートナー企業に保守運用を委託できる体制が整っているかを事前に評価することが重要です

※「Active Directory」はMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。

セキュリティを重視する企業がオンプレミス型を選ぶメリットは?

セキュリティを重視する企業がオンプレミス型を選ぶメリットは?

セキュリティを重視する企業がオンプレミス型を選ぶメリットは?という疑問に対して、最も大きな理由は自社の統制下でシステムを完全に運用できる点にあります。クラウド型のシステムと比較して、情報漏洩のリスクを物理的および論理的に抑え込むことができるため、厳格なコンプライアンスが求められる環境において最適な選択肢となっているのが理由です。

機密情報を自社方針に沿って管理しやすい

機密情報を自社方針に沿って管理しやすいことは、オンプレミス型システムを導入する最大の利点です。顧客の個人情報や未公開の技術データなど、外部に漏れてはならない重要な情報を扱う場合、データの保存場所を自社のサーバー内に限定できます。これにより、第三者が管理する外部のサーバーにデータを預ける不安を解消できます。

また、総務省が策定しているテレワークセキュリティガイドラインから推奨される対策を確認して実装する際にも、自社の環境に合わせた最適な暗号化方式を選択できます。情報保護の基準を外部事業者の仕様に依存することなく、自社の厳格な基準で設定できるため、安全性を飛躍的に高めることができます。

認証やアクセス権限を自社ポリシーに合わせやすい

認証やアクセス権限を自社ポリシーに合わせやすい点も、セキュリティを強化する上で欠かせない要素です。企業ごとに異なる役職や部署の構造に合わせて、システムへのアクセス権限を細かく設定できます。たとえば、特定のプロジェクトに関わるユーザーにのみ一意の識別子を付与し、限定された領域へのアクセスを許可するといった運用が実現できます。

さらに、社内で構築済みの統合認証基盤と連携させることで、多要素認証やシングルサインオンを組み込んだ強固な認証プロセスを構築できます。複雑な認証要件であっても、自社のセキュリティポリシーに妥協することなく適用できます。

監査ログや保持ポリシーを設計しやすい

監査ログや保持ポリシーを設計しやすいことも、インシデント発生時の追跡や法令遵守の観点から非常に重要です。誰がいつシステムにログインし、どのような操作を行ったかという詳細な記録を、自社の要件に合わせて長期間保存できます。クラウドサービスではログの保存期間や取得できる項目が制限されることがありますが、オンプレミス環境であればストレージの容量が許す限り自由に設計できます。

以下の表に、オンプレミス型で設計しやすい主な監査および保持機能の項目を整理しました。

機能項目 設計の柔軟性と得られる効果
監査ログの取得範囲 メッセージの送信やファイルのダウンロードなど、すべての操作履歴を詳細に記録できます。
ログの保存期間 業界のガイドラインや社内規定に合わせて、数年単位の長期的なデータ保持を設定できます。
データの自動削除ルール 一定期間が経過した古いデータを自動的に消去するルールを適用し、情報漏洩リスクを低減できます。

これらの機能を活用することで、万が一の不正アクセスや内部不正が発生した際にも、迅速に原因を特定して被害の拡大を防ぐことができます。

閉域網やインターネット分離環境にも対応しやすい

閉域網やインターネット分離環境にも対応しやすい点は、極めて高い安全性が求められる組織にとって決定的なメリットとなります。官公庁や金融機関などでは、サイバー攻撃の脅威からシステムを守るために、インターネットに接続しない隔離されたネットワーク環境を構築することがあります。このような環境下でも、オンプレミス型のシステムであれば問題なく導入および運用できます。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開している情報セキュリティ対策から最新の脅威動向を把握し、外部ネットワークとの接点を持たない完全な閉域網でシステムを稼働させることで、外部からの攻撃を物理的に遮断できます。結果として、マルウェアの侵入やランサムウェアによる被害リスクを極限まで排除できます。

Rocket.Chatとは?なぜセキュリティ重視の企業に選ばれているのか?

Rocket.Chatとは?なぜセキュリティ重視の企業に選ばれているのか?

Rocket.Chatとは?なぜセキュリティ重視の企業に選ばれているのか?という疑問に対して、その特徴と理由を詳しく解説します。企業における情報管理の重要性が高まるなかで、安全な通信環境を構築するためのツール選びは非常に重要となります。Rocket.Chatは、高度なセキュリティ要件を満たしながら、柔軟な運用ができるビジネスチャットとして多くの企業から支持を集めています。

オンプレミス運用に対応したビジネスチャットである

オンプレミス運用に対応したビジネスチャットであることは、Rocket.Chatが選ばれる最大の理由の一つです。一般的なクラウド型サービスとは異なり、自社のサーバーや閉域網内にシステムを構築できます。これにより、外部のインターネットから完全に切り離された環境で運用できるため、第三者からの不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に低減できます。

また、総務省が公開しているテレワークセキュリティガイドラインなどの公的な指針から情報収集して対策を講じる際にも、自社のポリシーに合わせた厳格なアクセス制御を実装できます。機密情報を扱う企業にとって、データの保管場所を完全に自社でコントロールできることは、強力な情報漏洩対策となります。

オープンソースで高い拡張性と柔軟性を持つ

オープンソースで高い拡張性と柔軟性を持つことも、Rocket.Chatの大きな特徴です。ソースコードが公開されているため、世界中の開発者によって継続的に検証や改善が行われており、システムの透明性が高く保たれています。企業は自社の要件に合わせて機能を自由に追加したり、独自のカスタマイズを施したりできます。

さらに、ベンダーロックイン(特定の事業者の技術やサービスに依存してしまう状態)を回避できるため、長期的な視点でのシステム運用を実現できます。必要に応じてソースコードの監査を行うこともできるため、セキュリティの妥当性を自社で直接確認できるという安心感を得られます。

チャット、通話、ファイル共有、外部連携をまとめやすい

チャット、通話、ファイル共有、外部連携をまとめやすいという利便性の高さも、多くの企業から評価されています。テキストによるメッセージのやり取りだけでなく、音声通話やビデオ会議といったコミュニケーション機能を一つのプラットフォームに統合できます。これにより、複数のツールを使い分ける手間が省けるだけでなく、すべての通信履歴を安全な自社環境内に記録できるため、業務効率化とセキュリティ強化を両立できます。

機能 概要とセキュリティ上のメリット
テキストチャット エンドツーエンド暗号化により、通信経路での盗聴を防止できます。
音声・ビデオ通話 自社ネットワーク内で完結するため、外部への情報流出を防げます。
ファイル共有 アップロードされたファイルを自社サーバーに保存し、アクセス権限を厳密に管理できます。

自社要件に合わせた運用設計がしやすい

自社要件に合わせた運用設計がしやすい点は、独自のセキュリティ基準を持つ企業にとって非常に重要となります。Rocket.Chatでは、ユーザーごとに一意の識別子を割り当てて、役職や所属部署に応じた細かなアクセス権限を設定できます。また、Active DirectoryやLDAP(軽量ディレクトリアクセスプロトコル)などの既存の認証基盤と連携させることで、安全かつ効率的なアカウント管理を実現できます。

監査ログの取得やデータの保持期間など、コンプライアンス要件に応じた設定も柔軟に追加できます。このように、自社の事業環境やリスク許容度に合わせた最適な運用体制を構築できることが、セキュリティ重視の企業に選ばれる理由です。

※「Active Directory」はMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。

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Rocket.Chatはどのようなセキュリティ機能に対応しているのか?

Rocket.Chatはどのようなセキュリティ機能に対応しているのか?

Rocket.Chatはどのようなセキュリティ機能に対応しているのか?という疑問に対して、具体的な機能とその効果をわかりやすく解説いたします。オンプレミス環境でシステムを運用する際、通信の安全性や利用者の管理を徹底することが求められます。本システムでは、強固な本人確認やデータの暗号化など、多様なセキュリティ要件を満たす機能を利用できます。

2要素認証やSSOで本人確認を強化しやすい

2要素認証やSSOで本人確認を強化しやすいことは、不正アクセスを防ぐための重要な要素です。パスワードだけの認証では、情報漏洩のリスクが高まる傾向にあります。Rocket.Chatでは、MFA(多要素認証)を標準で設定できます。これにより、スマートフォンアプリを用いたワンタイムパスワードの入力を必須にできます。また、SSO(シングルサインオン)を利用することで、ユーザーは一度のログインで複数のシステムへ安全にアクセスできます。パスワードの使い回しを防ぐことができるため、システム全体の安全性を大幅に向上できます

LDAP・SAML・OAuth連携で統合認証を構築しやすい

LDAP・SAML・OAuth連携で統合認証を構築しやすい点も、大規模な組織において管理負担を軽減できる大きな利点です。企業で利用している既存のActive Directory(アクティブディレクトリ)などの認証基盤と連携できます。従業員の入退社や異動に伴うアカウント管理を一元化できます。LDAP(軽量ディレクトリアクセスプロトコル)やSAML(セキュリティアサーションマークアップ言語)を利用することで、社内のセキュリティポリシーをそのままビジネスチャットにも適用できます。管理者がユーザーごとに一意の識別子を割り当てて適切に権限を管理できるため、安全な運用体制を構築できます。

認証方式 概要とメリット
LDAP 社内のディレクトリサービスと連携し、ユーザー情報を一元管理できます。
SAML 異なるドメイン間で安全に認証情報を交換し、SSO(シングルサインオン)を実現できます。
OAuth パスワードを共有することなく、他のアプリケーションと安全に連携できます。

暗号化やアクセス制御で情報保護を強化しやすい

暗号化やアクセス制御で情報保護を強化しやすい機能も充実しています。メッセージの送受信やファイルのやり取りにおいて、E2EE(エンドツーエンド暗号化)を適用できます。これにより、通信経路上での盗聴や改ざんを防止できます。総務省が公開しているテレワークセキュリティガイドラインから情報取得して対策を講じる際にも、このような暗号化技術は非常に有効な手段として推奨されています。さらに、チャンネルごとの細かなアクセス制御を設定できます。特定の部署やプロジェクトメンバーだけが機密情報にアクセスできる環境を構築できます。

監査・保持ポリシー・DLPなど統制機能を整えやすい

監査・保持ポリシー・DLPなど統制機能を整えやすいことも、コンプライアンスを重視する企業にとって欠かせない特徴です。システム内でいつ誰がどのような発言やファイルの送信を行ったかを、監査ログとして詳細に記録できます。万が一のインシデント発生時にも、迅速に原因を特定できます。また、メッセージの保持ポリシーを設定することで、一定期間が経過したデータを自動的に削除できます。DLP(データ損失防止)機能と連携することで、クレジットカード番号や個人情報などの機密データが意図せず送信されるのをブロックできます。情報漏洩を未然に防ぐ仕組みをシステム側で強制できるため、安全な情報管理を実現できます

※「Active Directory」はMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。

Rocket.Chatはどのような企業・組織に向いているのか?

Rocket.Chatはどのような企業・組織に向いているのか?

Rocket.Chatは、高度なセキュリティ要件を満たす必要がある企業や組織に最適なビジネスチャットシステムです。オンプレミス環境での運用に対応しているため、クラウドサービスでは実現が難しい厳密なデータ管理やアクセス制御を実現できます。ここでは、具体的にどのような企業や組織に向いているのかを詳しく説明いたします。

官公庁や公共分野など高い機密性が求められる組織

官公庁や地方自治体など、住民の個人情報や機密性の高い行政情報を取り扱う組織では、極めて高いレベルの情報セキュリティが求められます。総務省が策定した地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインからわかるように、インターネット接続系とマイナンバー利用事務系などを分離する三層分離モデルなどの厳格なネットワーク分離が推奨されています。

Rocket.Chatであれば、外部のインターネットから完全に隔離されたLGWAN(総合行政ネットワーク)や閉域網の内部にシステムを構築できます。これにより、クラウドサービスを利用する際に懸念される外部からの不正アクセスや情報漏洩のリスクを物理的に遮断できます。機密データを自社の統制下で安全に管理できるため、公共分野の組織にとって有力な選択肢となっているのが理由です。

製造業・金融業など厳格な情報管理が必要な企業

製造業や金融業のように、企業の競争力に直結する技術情報や、顧客の重要な資産情報を扱う企業にも向いています。金融機関においては、FISC(金融情報システムセンター)が定める安全対策基準に準拠するなど、独自の厳格なセキュリティポリシーの遵守が求められます。また、製造業においては、経済産業省が策定したサイバーセキュリティ経営ガイドラインに基づき、サプライチェーン全体での情報漏洩対策を講じることが必要です。

Rocket.Chatは、エンドツーエンドの暗号化や多要素認証などの機能を標準で備えており、細かなアクセス制御を設定できます。自社のポリシーに合わせて監査ログの取得期間やデータの保持ポリシーを柔軟に設計できるため、業界特有の厳しいコンプライアンス要件にも対応できます。

閉域網や自社サーバー環境で運用したい企業

すでに自社で強固なインフラ環境を構築しており、そのネットワーク内でビジネスチャットを運用したい企業にも適しています。クラウド型のチャットツールは手軽に導入できる反面、データの保管場所がサービス提供事業者のサーバーとなるため、完全なコントロールが難しくなるのが理由です。

オンプレミス型であるRocket.Chatを利用すれば、自社が管理するサーバーやデータセンター内にチャット環境を構築できます。Active DirectoryやLDAP(軽量ディレクトリアクセスプロトコル)などの既存の認証基盤と連携できるため、社員のアカウント管理を統合し、安全かつ効率的な運用を実現できます。

既存のチャットツールから安全性を見直して移行したい企業

現在クラウド型のチャットツールを利用しているものの、セキュリティインシデントの発生や社内ルールの変更を機に、より安全なシステムへ移行したいと考える企業にも最適です。テレワークの普及により、社外からのアクセスが増加する中で、情報管理のあり方を見直す企業が増加しているのが理由です。

Rocket.Chatはオープンソースソフトウェアであるため、既存の業務システムや外部ツールとの連携を柔軟にカスタマイズできます。以下の表に、移行を検討する際の主な比較ポイントをわかりやすく整理しました。

比較ポイント 一般的なクラウド型チャット Rocket.Chat(オンプレミス型)
データの保管場所 サービス提供事業者のサーバー内 自社が管理するサーバー内
セキュリティの統制 事業者の仕様に依存するため完全な統制は困難です 自社のポリシーに合わせて完全に統制できます
カスタマイズ性 提供される機能の範囲内に限定されます オープンソースのため柔軟に拡張できます
ネットワーク環境 インターネット経由でのアクセスが必須です 閉域網やインターネット分離環境で利用できます

このように、利便性を損なうことなく、自社の要件に合わせた高度なセキュリティ環境を構築できます。安全性を根本から見直したい企業にとって、スムーズな移行と運用改善を両立できるシステムです。

※「Active Directory」はMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。

Rocket.Chatを導入する前に、何を確認すべきか?

Rocket.Chatを導入する前に、何を確認すべきか?

Rocket.Chatを導入する前に、何を確認すべきかについて解説いたします。オンプレミス型のシステムを構築する際は、事前の準備が成功の鍵を握っているのが理由です。ここでは、具体的に検討すべき4つのポイントをわかりやすく説明いたします。

必要なセキュリティ要件を整理できているか

必要なセキュリティ要件を整理できているかは、導入プロジェクトの第一歩として非常に重要です。自社が守るべき情報の種類や想定される脅威を明確に洗い出すことで、過不足のない対策を講じることができます。要件を整理する際は、公的な機関が提供している資料から情報を収集することが有効です。たとえば、総務省が公開しているテレワークセキュリティガイドラインや、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が提供する中小企業の情報セキュリティ対策ガイドラインなどを参考にできます。これらの指針を活用することで、自社の環境に適したセキュリティポリシーを客観的な視点から策定できます

既存の認証基盤やシステムと連携できるか

既存の認証基盤やシステムと連携できるかどうかも、業務効率を左右する重要な確認事項です。Rocket.Chatは単体でも強力なビジネスチャットとして利用できますが、社内で稼働している他のシステムと統合することで、さらに利便性を高めることができます。連携の可否を確認すべき主なシステムを以下の表に整理いたしました。

連携対象のシステム 期待できる効果
Active Directory(アクティブディレクトリ)などの認証基盤 従業員のアカウント情報やパスワードを一元管理し、シングルサインオンを実現できます。
社内ポータルや基幹システム API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を通じて、重要な通知を自動でチャットに配信できます。
ファイルサーバーやストレージ 機密ファイルを安全な環境で共有し、アクセス権限を厳密に制御できます。

これらの連携を事前に計画しておくことで、ユーザーの利便性を損なうことなく高度なセキュリティを維持できます

自社運用か外部支援活用かを決められるか

自社運用か外部支援活用かを決められるかという点も、オンプレミス環境を構築する上で欠かせない視点です。サーバーの構築やネットワークの設定をすべて自社のIT部門で担う場合、専門的な知識を持った人材の確保が必要となります。一方で、導入実績が豊富な外部ベンダーの支援を活用すれば、初期構築の負担を大幅に軽減できます。自社のリソースや予算状況を総合的に評価し、長期的に安定した運用が可能な体制を選択することが重要です

導入後の監査・保守・サポート体制を確保できるか

導入後の監査・保守・サポート体制を確保できるかについても、事前に十分に検討する必要があります。システムを安全に稼働させ続けるためには、定期的なメンテナンスやログの監視が不可欠となるためです。万が一のトラブル発生時に備えて、迅速に対応できる体制を整えておくことで、業務への影響を最小限に抑えることができます。監査ログの定期的な確認や、OS(オペレーティングシステム)のアップデート計画など、運用フェーズを見据えたルール作りを進めておくことで、安全で快適な社内コミュニケーション環境を長期的に維持できます

※「Active Directory」はMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。

よくある質問(FAQ)

オンプレミス型とクラウド型では、セキュリティ面でどちらが安全ですか?

一概にどちらが安全とは言えませんが、データの保管場所と管理主体という点ではオンプレミス型が優位です。クラウド型はサービス提供事業者のセキュリティ基準に依存するため、独自の厳格なポリシーを適用しにくい場合があります。一方、オンプレミス型は自社ネットワーク内でデータを完全に管理でき、独自の暗号化やアクセス制御を自由に設計できます。金融機関や官公庁など、コンプライアンス要件が厳しい組織ではオンプレミス型が有力な選択肢となっています。

Rocket.Chatはどのような認証方式に対応していますか?

MFA(多要素認証)、SSO(シングルサインオン)、LDAP、SAML、OAuthに対応しています。社内で稼働しているActive Directoryなどの既存認証基盤と連携させることで、従業員のアカウント管理を一元化できます。入退社や異動に伴うアカウント変更も既存の管理フローの中で対応できるため、管理者の運用負荷を大幅に軽減できます。

閉域網やインターネット分離環境でもRocket.Chatは利用できますか?

はい、利用できます。Rocket.Chatはオンプレミス環境での運用に対応しており、インターネットから隔離されたイントラネットや専用線ネットワーク内にシステムを構築できます。官公庁が採用するLGWANのような閉域網環境への導入も視野に入れられており、外部からの不正アクセスを物理的に遮断した状態でビジネスチャットを運用できます。

クラウド型のチャットツールからRocket.Chatへの移行は難しいですか?

既存データの移行と運用ルールの再設計が必要になるため、一定の準備期間が必要です。ただし、Active DirectoryやLDAPなどの既存認証基盤と連携できるため、ユーザーアカウントの移行は比較的スムーズに進められます。導入実績が豊富なベンダーのサポートを活用することで、初期構築から運用開始までの負荷を大幅に軽減できます。

まとめ|セキュリティとオンプレミスを重視するならRocket.Chatは有力な選択肢

一般的なクラウドチャットでは満たしにくい要件に対応しやすい

機密情報の厳格な管理やデータ保管場所の指定など、セキュリティ重視の企業が求める高度な要件を満たすことができます。

安全性と柔軟性を両立しやすい

オープンソースの利点を活かし、自社の認証基盤との連携や独自のセキュリティポリシーに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

導入成功の鍵は要件整理と運用設計にある

導入前に必要なセキュリティ要件を明確にし、自社に最適な運用体制を設計することが、安全なコミュニケーション基盤構築の第一歩です。

オンプレミス環境での安全なビジネスチャット導入をご検討の際は、三和コムテック株式会社へぜひご相談ください。豊富な知見に基づき、お客様の要件に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。体系的な対策や製品の詳細を知りたい方は、[三和コムテック Rocket.Chatソリューションカタログ]をご活用ください。また、最新動向や実践的な知識を学びたい方向けに[Rocket.chat 関連イベント・セミナー情報]も随時ご案内しております。

Rocket.Chatソリューションカタログ

この記事の執筆・監修者
島村 奉明
三和コムテック株式会社
Rocket.Chatプロダクトマネージャー
PCハードメーカーの企画営業としてエンタープライズ企業を担当、2023年三和コムテックに入社。
新規ソリューションの営業・企画面にて参画。中小企業から年商1,000億円以上の企業まで幅広く対応。
PCIDSS保持に関するセキュリティソリューションの導入を支援。脆弱性診断系を専門分野とする。
近年は、金融機関、カード会社、流通事業者へのセキュリティコミュニケーションツールとしてオンプレミスチャットの導入を推進。Security情報の啓蒙活動に従事し、お客様イベントにて講演多数。

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