Rocket.Chatには、チームのコミュニケーションに彩りを加える「カスタム絵文字」機能があります。会社のロゴや部署のシンボル、チームで使う独自のリアクションスタンプを追加できるこの機能は、設定方法がわからずに放置されているケースが非常に多いです。実は、設定自体はごく短時間で完了します。この記事では、Rocket.Chatのカスタム絵文字を管理者・一般ユーザーの役割別に追加・設定する手順を、スクリーンショットつきでわかりやすく解説します。
対象読者
- Rocket.Chatの管理者や運用担当者
- チャットのリアクションを豊かにしたい方
課題
- カスタム絵文字の具体的な追加手順がわからない
- 適切な画像サイズや必要な権限設定が不明である
この記事で分かること
- カスタム絵文字を追加するための3つのステップ
- チームでの効果的な運用ルールと管理方法
本記事をお読みいただくことで、オリジナルのリアクションをスムーズに導入でき、日々の業務連絡をより円滑に進めることができるようになります。
Rocket.Chatのカスタム絵文字機能とは?
Rocket.Chatのカスタム絵文字機能とは、標準で用意されている絵文字に加えて、組織やチーム独自の画像ファイルを絵文字としてシステムに登録し、チャット内で利用できる機能です。テキストだけでは伝わりにくい細かなニュアンスや感情を視覚的に表現できるため、円滑なコミュニケーションを促進できます。
テレワークやリモートワークが普及する中で、オンライン上のコミュニケーションを活性化させる手段としてカスタム絵文字の活用が注目されています。組織独自の文化やルールを反映した絵文字を作成することで、チームの一体感を高める効果も期待できます。
カスタム絵文字でできること・できないこと
カスタム絵文字でできること・できないことを正しく把握することで、日々の業務コミュニケーションをさらに効果的に運用できます。Rocket.Chatのカスタム絵文字機能における主な特徴は以下の表の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| できること | 静止画(PNGやJPEGなど)だけでなく、GIFアニメーション形式の画像を動く絵文字として登録できます。また、登録したカスタム絵文字はメッセージ本文に挿入できるほか、他のユーザーのメッセージに対するリアクションとしても利用できます。 |
| できないこと | 登録したカスタム絵文字はワークスペース全体で共有されるため、特定のユーザーやチャンネルのみに利用を制限することはできません。また、システム側で設定されたファイルサイズの上限を超える画像はアップロードできません。 |
カスタム絵文字の設定に必要な権限(管理者 vs. 一般ユーザー)
カスタム絵文字の設定に必要な権限(管理者 vs. 一般ユーザー)は、ワークスペースのセキュリティや運用方針を維持するために明確に分かれています。デフォルトの設定では、すべてのユーザーが自由に絵文字を追加できるわけではありません。
| ユーザー種別 | 権限の詳細 |
|---|---|
| 管理者 | ワークスペースの管理者は、管理画面から新しいカスタム絵文字を追加、編集、および削除できます。また、一般ユーザーに対して絵文字を管理するための特定の権限を付与できます。 |
| 一般ユーザー | 初期状態の一般ユーザーは、すでに登録されているカスタム絵文字を利用できますが、新しく追加や削除を行うことはできません。ただし、管理者から適切な権限を付与された場合は、一般ユーザーでも追加や管理の操作を実行できます。 |
このように、管理者がワークスペース全体の秩序を保ちながら運用をコントロールできる仕組みとなっています。運用ルールに合わせて、必要に応じて特定のメンバーに権限を委譲することも選択肢となっているのが理由です。
【管理者向け】カスタム絵文字を追加する手順

ここからは、【管理者向け】カスタム絵文字を追加する手順について詳細を把握できます。Rocket.Chatのワークスペースに独自の絵文字を登録することで、チーム内のコミュニケーションをさらに活性化できます。設定作業はパソコンのブラウザから行うとスムーズに進行できます。
ステップ1|管理画面から「カスタム絵文字」を開く
ステップ1|管理画面から「カスタム絵文字」を開く手順について確認できます。まず、管理者権限を持つアカウントでRocket.Chatのワークスペースにログインし、画面左上のユーザーアイコンまたはメニューアイコンから管理パネルを開くことができます。管理メニューの中にある「設定」から「カスタム絵文字」の項目を選択することで、登録画面にアクセスできます。
管理者権限がない一般ユーザーの画面にはこのメニューが表示されないため、事前に権限を確認しておくことが重要といえます。
ステップ2|画像ファイルをアップロードする(推奨サイズ・形式)
ステップ2|画像ファイルをアップロードする(推奨サイズ・形式)について詳細を把握できます。「カスタム絵文字」の管理画面を開いた後、「新規追加」ボタンをクリックして画像ファイルをアップロードできます。アップロードする画像は、視認性を高めるために以下の仕様に合わせることで、チャット画面できれいに表示できます。
| 項目 | 推奨される仕様 | 補足事項 |
|---|---|---|
| ファイル形式 | PNG、JPEG、GIF | 背景を透過できるPNG形式を利用することで、どのようなテーマカラーでも違和感なく表示できます。 |
| 画像サイズ | 正方形(縦横比1対1) | 64×64ピクセルまたは128×128ピクセルに調整することで、縮小時もデザインが崩れにくくできます。 |
| ファイル容量 | 256KB以下 | 容量が大きすぎるとアップロード時にエラーが発生する可能性があるため、事前に圧縮ツールなどでサイズを小さくできます。 |
動く絵文字を追加したい場合は、GIFアニメーション形式のファイルをアップロードすることで実現できます。
ステップ3|名前・エイリアスを設定して保存する
最後に、ステップ3|名前・エイリアスを設定して保存する作業を完了できます。画像をアップロードした後に、その絵文字を呼び出すための「名前」と「エイリアス」を入力できます。
名前は、チャット入力欄で特定の記号に続けて入力する文字列として機能させることができます。システム内で一意の識別子として登録する必要があるため、すでに存在する絵文字と同じ名前は設定できない仕様となっています。エイリアスを設定することで、複数の異なるキーワードから同じカスタム絵文字を呼び出すことができます。入力が完了したら「保存」ボタンをクリックすることで、ワークスペース内の全ユーザーが新しいカスタム絵文字を利用できるようになります。
絵文字の使い方・活用シーン

絵文字の使い方・活用シーンを理解することは、日々の業務コミュニケーションを円滑にするために非常に重要です。Rocket.Chatに登録したオリジナルの画像を実際のメッセージやリアクションとして活用することで、文字だけのやり取りでは伝わりにくい感情や細かなニュアンスを補完できます。
チャット内でカスタム絵文字を呼び出す方法
チャット内でカスタム絵文字を呼び出す方法は、非常にシンプルで直感的に操作できます。メッセージ入力欄において、半角のコロンに続けて設定したエイリアスの文字列を入力することで、該当する絵文字の候補を画面上に表示できます。表示された候補一覧から目的の画像を選択することで、メッセージ内に簡単に挿入できます。
また、メッセージ入力欄の右側にあるスマイルマークのアイコンをクリックし、絵文字ピッカー(選択画面)から探すこともできます。あらかじめわかりやすく短いエイリアスを設定しておくことで、文字入力の流れを止めることなくスムーズに絵文字を呼び出すことができます。
リアクション(リアクション絵文字)として使う方法
リアクション(リアクション絵文字)として使う方法を活用することで、相手のメッセージに対して短い返信を送る手間を省くことができます。チャットルームに投稿されたメッセージにカーソルを合わせると、右上にメニューアイコンが現れます。その中からスマイルマークのアイコンをクリックすることで、絵文字ピッカーから好きなカスタム絵文字を選択して反応を追加できます。
すでに他のユーザーが追加しているリアクションと同じもので反応したい場合は、メッセージの下部に表示されているその絵文字をクリックするだけで、賛同のカウントを増やすことができます。これにより、チーム内の確認状況や意見の分布をひと目で把握できます。
チームで統一したリアクション運用のコツ
チームで統一したリアクション運用のコツを押さえることで、情報共有のスピードを上げ、業務効率をさらに向上させることができます。自由な感情表現として使うだけでなく、特定のカスタム絵文字に業務上の明確な意味を持たせて運用できます。
例えば、「確認済」「対応中」といった文字入りの画像をカスタム絵文字として登録し、チーム全体でルール化して活用できます。以下の表に、業務で活用しやすいリアクションの運用例をまとめました。
| 絵文字の種類 | 業務上の意味・用途 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 確認済・承知 | メッセージの内容を確認し理解したことを示す | 個別の返信メッセージを減らすだけでなく、既読状況を正確に可視化できます |
| 対応中・着手 | 依頼されたタスクや質問の調査を始めていることを示す | 誰が担当しているかを明確にし、対応の重複や漏れを防ぐことができます |
| 完了・解決 | 作業が終了したことや問題が解決したことを示す | 進捗状況をチーム全体へ即座に共有できます |
| 感謝・お辞儀 | サポートや回答に対する感謝の意を伝える | 心理的安全性を高め、チーム内のコミュニケーションを活性化できます |
このように、チーム内で絵文字の意味と使い方をあらかじめ定義しておくことで、テキスト入力の手間を大幅に削減し、迅速な意思疎通を実現できます。新しいメンバーが参加した際にもわかりやすく案内できるよう、ガイドラインとして社内ポータルなどからいつでも確認できる状態にしておくと効果的です。
カスタム絵文字の管理・メンテナンス方法

カスタム絵文字の管理・メンテナンス方法は、チャットツールを長期的に運用するうえで非常に重要な要素となります。適切に管理することで、ユーザーが目的の絵文字を見つけやすく、コミュニケーションが円滑になる効果が期待できます。この章では、登録済みの絵文字の編集や削除の手順と、運用を効率化するための命名規則やバージョン管理について詳しく解説します。
既存の絵文字を編集・削除する方法
既存の絵文字を編集・削除する方法について解説します。Rocket.Chatの管理画面から、すでに登録されているカスタム絵文字の名前や画像ファイルを変更したり、不要になったものを削除したりできます。運用が進むにつれて使われなくなった絵文字を定期的に整理することで、検索性を維持し、サーバーの負担を軽減できます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 管理画面のメニューから「カスタム絵文字」を選択します。
- 登録されている絵文字の一覧から、編集または削除したい絵文字をクリックします。
- 編集する場合は、名前やエイリアス、画像ファイルを変更して保存ボタンを押すことで情報を更新できます。
- 削除する場合は、設定画面の下部にある削除ボタンをクリックし、確認画面で同意することで完全に削除できます。
なお、絵文字を削除すると、過去のチャット履歴でその絵文字が使用されていた部分はテキストとして表示されるようになります。そのため、頻繁に使用されている絵文字を削除する際は、事前にチーム内へ周知しておくことをおすすめします。
絵文字ファイルの命名規則とバージョン管理
絵文字ファイルの命名規則とバージョン管理を定めておくことで、複数の管理者がいる場合でも運用上の混乱を防ぐことができます。場当たり的に名前をつけると、似たような絵文字が乱立したり、目的の絵文字を呼び出しにくくなったりする原因となるため注意が必要です。
統一感のある運用を実現するために、以下のような命名規則のルールを設けることで、管理がわかりやすくなります。
| ルールの種類 | 説明 | 具体例 |
|---|---|---|
| 接頭辞の活用 | 特定のプロジェクトや部署、カテゴリごとに共通の文字列を先頭に付与することで、一覧から検索やグループ化がしやすくなります。 | sales_ok、dev_check |
| 感情やアクションの統一 | ポジティブな反応、確認済み、保留など、用途に応じた英単語や日本語のローマ字表記を統一することで、直感的に呼び出すことができます。 | reaction_good、status_done |
| 一意の識別子の付与 | 同じキャラクターやアイコンで表情違いを登録する場合、末尾に連番や状態を示す一意の識別子をつけることで重複を防ぐことができます。 | smile_01、smile_02 |
また、デザインを変更した際などは、古い絵文字を直接上書きするのではなく、新しいバージョンとして登録した後に古いものを削除する移行期間を設けることで、ユーザーの混乱を避けることができます。このようなメンテナンスを定期的に実施し、常に使いやすい絵文字環境を維持することが、チームの活発なコミュニケーションに繋がります。
※「Rocket.Chat」はRocket.Chat Technologies Corp.の登録商標または商標です。
よくある質問(FAQ)
ここでは、Rocket.Chatのカスタム絵文字機能について、よくある質問(FAQ)とその回答をわかりやすく解説いたします。
カスタム絵文字のファイル形式・サイズの制限は?
カスタム絵文字のファイル形式・サイズの制限は、多くのユーザーから疑問が寄せられるポイントです。Rocket.Chatで登録できるカスタム絵文字の仕様は、以下の表のようになっています。
| 項目 | 仕様・制限事項 |
|---|---|
| 推奨ファイル形式 | PNG、JPG/JPEG、GIF(アニメーションGIFも対応) |
| 推奨画像サイズ | 正方形(縦横比1対1)、64×64ピクセル以上 |
| ファイルサイズ上限 | サーバーの管理者設定に依存(一般的には数MB程度) |
高画質すぎる画像をアップロードすると、読み込みに時間がかかる原因となるため注意が必要です。視認性を保ちつつファイルサイズを最小限に抑える運用が推奨されています。
管理者以外でもカスタム絵文字を追加できますか?
管理者以外でもカスタム絵文字を追加できますかという疑問に対しては、権限設定を変更することで対応できます。初期設定では、カスタム絵文字を追加できるのは管理者権限を持つユーザーのみに限定されています。しかし、管理画面の「権限」設定から特定のロール(一般ユーザーやモデレーターなど)に対して、絵文字管理の権限を付与することができます。チームの運用方針に合わせて柔軟に権限を割り当てることができます。
スマートフォンアプリでカスタム絵文字を使えますか?
スマートフォンアプリでカスタム絵文字を使えますかという点については、問題なく利用できます。Rocket.Chatの公式モバイルアプリ(iOSおよびAndroid)からでも、Webブラウザ版やデスクトップ版と同様にカスタム絵文字の表示や送信が可能です。ただし、新しく追加されたカスタム絵文字がスマートフォンアプリに反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。反映されない場合は、アプリの再起動やキャッシュの削除をお試しいただくことで解決できます。
絵文字が表示されない場合の対処法は?
絵文字が表示されない場合の対処法は、いくつかの原因を確認することで見つけることができます。カスタム絵文字が正しく表示されないときは、以下のポイントを順番にご確認いただくことをおすすめいたします。
- 入力したエイリアス(呼び出し用の文字列)が間違っていないか確認する
- ブラウザやアプリケーションのキャッシュをクリアしてから再読み込みする
- アップロードした画像ファイルが破損していないか、対応している形式か確認する
とくに、エイリアスを入力する際は、前後に半角スペースが必要になる場合があります。正しい文字列を入力しても表示されない場合は、一度アプリケーションを再起動することで改善できます。
カスタム絵文字の数に上限はありますか?
カスタム絵文字の数に上限はありますかという質問については、システム上の明確な上限数は設けられていません。サーバーのストレージ容量が許す限り、いくつでもカスタム絵文字を追加できます。しかし、登録数が膨大になると、絵文字を選択する画面の読み込み速度が低下する可能性があります。そのため、定期的に使用されていない絵文字を整理し、システムへの負荷を軽減する運用をおすすめいたします。
※「Rocket.Chat」はRocket.Chat Technologies Corp.の登録商標または商標です。
まとめ
本記事では、Rocket.Chatにカスタム絵文字を追加する方法やその活用法について解説しました。カスタム絵文字の追加は原則として管理者権限が必要となりますが、設定手順は管理画面からのアップロードと名前の設定というシンプルな3ステップで完了します。
アップロードする画像は、視認性とシステムのパフォーマンスを維持する観点から、正方形でファイルサイズの小さいPNGやGIF形式が推奨されます。チーム内で統一した絵文字やリアクションを活用することで、コミュニケーションの活性化や業務効率の向上が期待できます。適切な権限管理と運用ルールを設け、Rocket.Chatをより便利に活用していきましょう。
Rocket.Chatプロダクトマネージャー PCハードメーカーの企画営業としてエンタープライズ企業を担当、2023年三和コムテックに入社。
新規ソリューションの営業・企画面にて参画。中小企業から年商1,000億円以上の企業まで幅広く対応。
PCIDSS保持に関するセキュリティソリューションの導入を支援。脆弱性診断系を専門分野とする。
近年は、金融機関、カード会社、流通事業者へのセキュリティコミュニケーションツールとしてオンプレミスチャットの導入を推進。Security情報の啓蒙活動に従事し、お客様イベントにて講演多数。
- トピックス:
- Rocket.Chat
- 関連トピックス:
- 機能詳細・使い方








