TLS 実装で Bleichenbacher 攻撃対策が不十分な可能性

 2023.04.26  岡山 大

トランスポート・レイヤー・セキュリティ ( TLS ) はネットワーク接続上でセキュアに送信をするための仕組みで、 RFC 5246 によって定義が為されています。TLSは接続をセキュアなものとするのに RSA 暗号 を使用しており、7.4.7 条ではクライアントとサーバがキーを交換する手法について述べられています。RFC 5246 に厳密に従っていない場合、PKCS #1 v1.5 のパディングのエラーをメッセージが有効か無効か、攻撃者が分かってしまうような方法で処理してしまうと、情報の漏洩につながります。結果 Bleichenbacher 方式の攻撃に脆弱である可能性があります。 この脆弱性は 「ROBOT 攻撃」と呼ばれています。
詳細は下記のリンクをご参照ください。
[リンク]
https://www.kb.cert.org/vuls/id/144389
http://jvn.jp/vu/JVNVU92438713/
https://www.usenix.org/conference/usenixsecurity14/technical-sessions/presentation/meyer
https://robotattack.org/

 
SCT Security Solution Book

この記事の執筆・監修者
岡山 大
三和コムテック株式会社
セキュリティソリューションプロダクトマネージャー
OEMメーカーの海外営業として10年間勤務の後、2001年三和コムテックに入社。
新規事業(WEBセキュリティ ビジネス)のきっかけとなる、自動脆弱性診断サービスを立ち上げ(2004年)から一環して、営業・企画面にて参画。 2009年に他の3社と中心になり、たち上げたJCDSC(日本カードセキュリティ協議会 / 会員企業422社)にて運営委員(現在,運営委員長)として活動。PCIDSSや非保持に関するソリューションやベンダー、また関連の審査やコンサル、などの情報に明るく、要件に応じて、弊社コンサルティングサービスにも参加。2021年4月より、業界誌(月刊消費者信用)にてコラム「セキュリティ考現学」を寄稿中。

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