Rocket.ChatとSlackを連携する方法|
SlackBridgeの設定手順と注意点を徹底解説

「社外のパートナーはSlackを使っているが、社内はRocket.Chatに統一したい」「Slackから段階的にRocket.Chatへ移行したいが、移行期間中も連絡が途切れないようにしたい」——このようなご相談をいただくことがあります。

ツールが異なる組織間でコミュニケーションを続けるには、両方のツールを行き来する必要が生じます。SlackBridgeという機能を使えば、SlackとRocket.Chatをブリッジして双方のメッセージを同期できます。

本記事では、SlackBridgeの仕組みと、Rocket.ChatとSlackを連携させるための設定手順をわかりやすく解説します。

対象読者

  • Rocket.ChatとSlackを併用しているシステム管理者
  • 社内のチャットツール間の情報分断を解消したい方

課題

  • 複数ツールの運用による情報の分散と確認漏れ
  • コミュニケーションコストの増加と業務効率の低下

この記事で分かること

  • Rocket.ChatとSlackを連携するメリットと必須条件
  • SlackBridgeを利用した具体的な設定手順と注意点

これらの情報をもとに、スムーズで効率的な連携環境の構築を目指しましょう。

まずはRocket.Chatの全体像を資料で確認する

なぜRocket.ChatとSlackを連携するべきなのか?

なぜRocket.ChatとSlackを連携するべきなのか、その背景には現代のビジネス環境におけるコミュニケーションツールの多様化があります。多くの企業では、部署やプロジェクトごとに異なるツールを導入しており、情報が分散しやすい状況が生まれています。Rocket.ChatとSlackを連携することで、これらの分散した情報を一元化し、コミュニケーションを円滑に進めることができます。

複数チャットツール併用の課題とは?

複数チャットツール併用の課題とは、主に情報の分断と確認作業の増加による業務効率の低下です。部署間や取引先とのやり取りで異なるツールを使用していると、必要な情報がどこにあるのか探す手間が発生します。

課題の分類 具体的な影響
情報のサイロ化 特定のツール内でしか情報が共有されず、他部署から重要なデータが見えなくなります。
通知の見落とし 複数の画面やアプリケーションを確認する必要があるため、重要なメッセージへの返信が遅れる原因となります。
管理コストの増大 それぞれのツールでユーザーのアカウント管理やセキュリティ設定を行う必要があり、管理者の負担が増加します。

このように、ツールが分かれていることで、情報を探す時間や画面を切り替える手間が積み重なり、組織全体の生産性を低下させる要因となっています

連携による業務効率化のメリット

連携による業務効率化のメリットは、情報の一元管理とシームレスなコミュニケーションが実現できる点にあります。Rocket.ChatとSlackをつなぐことで、どちらのツールからメッセージを送信しても、双方向にリアルタイムで内容を反映できます。

たとえば、開発チームがRocket.Chatを使用し、営業チームがSlackを使用している場合でも、連携を設定すればツールを切り替えることなくスムーズに情報共有ができます。これにより、異なるツールを利用するメンバー間でもコミュニケーションの壁がなくなり、迅速な意思決定を支援できます

また、過去のやり取りや共有されたファイルを一つの画面から検索できるようになるため、情報収集の時間を大幅に削減できます。それぞれのツールの強みを活かしながら、組織全体で統一されたコミュニケーション基盤を構築できます。

※「Slack」は株式会社セールスフォース・ジャパンの登録商標または商標です。
※「Rocket.Chat」はRocket.Chat Technologies Corp.の登録商標または商標です。

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Rocket.ChatとSlackの連携で何ができる?

Rocket.ChatとSlackの連携で何ができる?

Rocket.ChatとSlackの連携で何ができるのか、具体的な機能や条件についてわかりやすく解説します。株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するチャットツールであるSlackと、Rocket.Chatを連携させることで、双方のツール間でシームレスなコミュニケーションを実現できます。

メッセージのリアルタイムミラーリング

メッセージのリアルタイムミラーリングは、SlackBridgeという機能を活用することで実現できます。この機能を利用することで、Slackのチャンネルで送信されたメッセージをRocket.Chatのルームに即座に反映させることができます。反対に、Rocket.Chatから送信したメッセージをSlack側に表示させることもできます。

この双方向の連携によって、部署やプロジェクトごとに異なるチャットツールを利用している場合でも、情報を一元化して管理できます。たとえば、開発チームがRocket.Chatを利用し、営業チームがSlackを利用している環境でも、お互いにチャットツールを切り替えることなくコミュニケーションを円滑に進めることができます。

連携できる主な内容は以下の表のとおりです。

連携項目 詳細な内容
テキストメッセージ 双方のチャットツールから送信されたテキストをリアルタイムで複製して表示できます。
ユーザー情報 発言したユーザーの名前やアイコンを連携先のチャットツールでも同じように表示できます。
ファイルの共有 アップロードされた画像やドキュメントなどのファイルを共有できます。

連携を利用するための必須条件とは?

連携を利用するための必須条件とは、システムを正常に動作させるために満たすべきいくつかの要件のことです。連携をスムーズに行うためには、事前に以下の条件を確認して設定を整えておく必要があります。

まず、複製したいSlackのチャンネルがパブリックチャンネルであることが必須の条件となります。プライベートチャンネルやダイレクトメッセージは、セキュリティの観点から連携の対象外となるため注意が必要です。

次に、チャンネルを利用するユーザー名が、Slack上とRocket.Chat上とで完全に一致している必要があります。ユーザー名に相違があると、メッセージの送信者を正しく紐付けることができず、一意の識別子として機能しなくなるためです。

また、Slack側でカスタムボットを作成し、連携したいチャンネルにそのボットを招待しておくことも必要不可欠な手順となります。これらの条件をすべて満たすことで、初めて安定したメッセージのミラーリングを実現できます。

※「Slack」はSalesforce, Inc.の登録商標または商標です。

Slack側でのカスタムボット作成手順

Slack側でのカスタムボット作成手順

Rocket.ChatとSlackを連携させるためには、まずSlack側でのカスタムボット作成手順を進めることで、両方のチャットツール間でメッセージをやり取りするための準備を整えることができます。ここでは、Slackのワークスペースにボットを追加し、連携に必要な情報を取得する流れをわかりやすく解説する内容となっています。

ボットのユーザーセットアップ

最初に、ボットのユーザーセットアップを進めることで、Slackのワークスペースに専用のボットを追加して連携の基盤を構築することができます。以下の表に沿って設定を進めることで、スムーズにボットの追加作業を完了させることができます。

ステップ 操作内容 補足事項
ステップ1 SlackのApp管理画面からボットのユーザーセットアップ画面にアクセスして、新しいボットの追加を選択することができます。 操作にはワークスペース管理者の権限が必要になる場合があります。
ステップ2 「Slackに追加」ボタンをクリックして、連携させたいワークスペースを指定することができます。 正しいワークスペースが選択されているか確認できる画面が表示されます。
ステップ3 ボットのユーザー名を入力し、「ボットインテグレーションを追加する」をクリックして作成を完了させることができます。 ユーザー名はRocket.Chat側でもわかりやすい名前を設定することができます。
ステップ4 ボットのアイコンや名前などの詳細情報を必要に応じてカスタマイズし、「インテグレーションの保存」をクリックして設定を保存することができます。 カスタマイズした内容は後からでも変更することができます。

APIトークンの取得

ボットのセットアップが完了した後は、APIトークンの取得を進めることができます。Rocket.ChatからSlackにアクセスするためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)トークンは、システム間で安全にデータをやり取りするための一意の識別子として機能できる重要な情報です

先ほど保存したボットの設定画面から、APIトークンと記載されている項目の文字列をコピーすることができます。この文字列は、後のRocket.Chat側での設定手順で入力欄に貼り付けるために使用できるため、安全な場所に一時的に控えておくことができます。トークン情報が第三者に漏洩すると不正アクセスの原因となる可能性があるため、取り扱いには十分に注意して管理することができます。

※「Slack」はSlack Technologies, LLCの商標または登録商標です。
※「Rocket.Chat」はRocket.Chat Technologies Corp.の商標または登録商標です。

Rocket.Chat側での連携設定手順

Rocket.Chat側での連携設定手順

ここからは、Rocket.Chat側での連携設定手順についてわかりやすく解説します。事前の準備として取得したAPIトークンを手元に用意しておくことで、スムーズに作業を進めることができます。

管理画面からの設定有効化

管理画面からの設定有効化を進めるためには、まずRocket.Chatのシステム管理者権限を持つアカウントでログインする必要があります。ログイン後、管理メニューから専用の設定画面にアクセスし、必要な情報を入力していくことで連携基盤を構築できます。

具体的な設定項目と操作の流れについては、以下の表にまとめています。入力ミスがあると正しく連携されない原因となるため、コピーアンドペーストを活用して正確に入力してください。

ステップ 設定項目 詳細な操作手順
1 設定画面へのアクセス 管理メニューを開き、「SlackBridge」の項目を選択して設定画面へ移動してください。直接URL(https://[ホスト名]/admin/SlackBridge)からアクセスすることもできます。
2 機能の有効化 「SlackBridgeを有効にする」のトグルスイッチをクリックし、機能をオンの状態に変更してください。
3 APIトークンの追加 Slack側から事前に取得したAPIトークンを所定の入力欄に貼り付けてください。このトークンがシステム間を繋ぐ一意の識別子として利用できます。
4 設定の保存 画面右上または下部にある「変更を保存」ボタンをクリックし、入力内容をシステムに記憶させてください。

サーバー再起動とボットの招待

サーバー再起動とボットの招待は、入力した設定値をシステム全体に反映させ、実際のメッセージ通信を開始するために不可欠な工程です。設定を保存しただけでは機能が有効にならないため、必ず再起動を実施してください。

再起動が完了した後は、メッセージを同期させたい対象のチャンネルにボットを追加することで、双方向のやり取りを実現できます。以下の手順に沿って、最終的な仕上げを行ってください。

ステップ 作業項目 詳細な操作手順
1 サーバーの再起動 Rocket.Chatサーバーを再起動してください。再起動処理が完了することで、先ほど保存したSlackBridgeの設定を正式に反映させることができます。
2 インテグレーションの追加 連携したいチャンネルやプライベートグループの画面右上にあるアイコンをクリックし、インテグレーションのタブを開いてください。
3 ボットの招待 「アプリを追加する」をクリックし、表示される一覧から作成済みのカスタムボットを選択してチャンネルに追加してください。
4 動作確認 双方のチャットツールからテストメッセージを送信し、リアルタイムでメッセージがミラーリングされることを確認してください。

※「Slack」はSlack Technologies, LLCの登録商標または商標です。
※「Rocket.Chat」はRocket.Chat Technologies Corp.の登録商標または商標です。

よくある質問(FAQ)

SlackBridgeはRocket.ChatのCommunity版でも使えますか?

Rocket.ChatのCommunity版でも、SlackBridge機能を利用できます。初期費用を抑えてビジネスチャットのシステム連携を検証したい場合に、Community版は適した選択肢です。ただし、トラブル発生時の対応や大規模な運用を想定する場合は、専任のサポートを受けられるEnterprise版の導入を検討することをおすすめします。エディションごとの主な違いは以下の表から確認できます。

エディション SlackBridgeの利用 公式サポートの有無
Community版 利用できます コミュニティベースのサポートのみ提供されます
Enterprise版 利用できます 専任の技術サポートを受けられます

SlackのDM(ダイレクトメッセージ)も連携できますか?

Slackのダイレクトメッセージは、標準のSlackBridge機能では連携できません。連携の対象として設定できるのは、パブリックチャンネルや、カスタムボットを招待したプライベートグループに限られます。セキュリティやプライバシーの観点から、個別のやり取りは各ツール内で完結させる運用ルールを事前に定めておくことが重要です

連携中にSlackのメッセージがRocket.Chatに遅延することはありますか?

ネットワークの通信状況やAPIの利用制限の影響から、メッセージの反映に遅延が生じる場合があります。とくに、短時間に大量のメッセージが送信された際は、処理が追いつかずにリアルタイムでのミラーリングが遅れる可能性があります。安定した通信環境を維持するためには、連携するチャンネルを業務上不可欠なものに絞り込む運用が効果的です。

SlackBridge設定後にSlackを解約しても問題ありませんか?

Slackの契約を解除すると、SlackBridgeによる連携機能は利用できなくなります。この連携はSlack側のカスタムボットとAPIトークンを経由して情報を取得しているため、ワークスペース自体が削除されるとシステム間の通信が途絶えるのが理由です。Rocket.Chatへの完全な移行を計画している場合は、解約手続きを行う前に必要なメッセージデータをすべてエクスポートしておく必要があります

大人数のワークスペースでも安定して動作しますか?

大人数のワークスペースでも動作を維持できます。ただし、ユーザー数やメッセージの送信量に比例してサーバーへの負荷が増加するため、事前のリソース設計が欠かせません。数千人規模の組織で利用する場合、APIの呼び出し回数が上限に達して連携が一時的に停止するリスクがあります。そのため、システムを安定して稼働させるには、十分な処理能力を持つサーバーを用意し、連携対象を限定するなどの対策が求められます。

※「Slack」はSlack Technologies, Inc.の登録商標または商標です。

まとめ

本記事では、Rocket.ChatとSlackを連携する「SlackBridge」の設定手順や注意点について解説しました。複数のチャットツールを併用することで生じる情報分散の課題は、メッセージのリアルタイムミラーリングによって解決され、業務効率の大幅な向上が期待できます。

連携を成功させるには、Slack側でのAPIトークン取得と、Rocket.Chat側での適切な設定およびサーバー再起動が不可欠です。また、ダイレクトメッセージの連携制限や大規模環境での遅延など、運用上の注意点も事前に把握しておくことが重要です。本記事の手順を参考に適切な設定を行い、円滑なコミュニケーション環境の構築にお役立てください。

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この記事の執筆・監修者
島村 奉明
三和コムテック株式会社
Rocket.Chatプロダクトマネージャー
PCハードメーカーの企画営業としてエンタープライズ企業を担当、2023年三和コムテックに入社。
新規ソリューションの営業・企画面にて参画。中小企業から年商1,000億円以上の企業まで幅広く対応。
PCIDSS保持に関するセキュリティソリューションの導入を支援。脆弱性診断系を専門分野とする。
近年は、金融機関、カード会社、流通事業者へのセキュリティコミュニケーションツールとしてオンプレミスチャットの導入を推進。Security情報の啓蒙活動に従事し、お客様イベントにて講演多数。

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