Copyright ©2024 Sanwa Comtec KK. All rights reserved.
サイバーキルチェーン(Cyber Kill Chain)は、サイバー攻撃の進行段階を説明するためのモデルやフレームワークの一つです。この概念は、セキュリティ企業であるLockheed Martinが提唱し、軍事用語の「キルチェーン」から着想を得ています。サイバーキルチェーンは、攻撃者がネットワークに侵入し、目標を達成するまでの一連の段階を示します。
一般的なサイバーキルチェーンの段階は、以下のようになっています。
- 情報収集(Reconnaissance)
攻撃者は、ターゲット組織に関する情報を収集します。これには、ウェブサイト、ソーシャルメディア、公開情報、脆弱性スキャンなどが含まれます。 - 侵入(Weaponization)
攻撃者は、収集した情報を基に悪意のあるコードや攻撃ツールを作成し、標的システムに侵入するための手段を準備します。 - 配信(Delivery)
準備された攻撃ツールやコードを、電子メールの添付ファイル、悪意のあるリンク、ウェブサイトの脆弱性などを通じてターゲットに配信します。 - 感染(Exploitation)
攻撃者が作成した悪意のあるコードや攻撃ツールがターゲットシステムに侵入し、脆弱性を利用して感染を開始します。 - コマンド&コントロール(Command and Control)
感染したデバイスが攻撃者の制御下に置かれ、外部からの指示を受け付けるためのバックドアやC&Cサーバーが設定されます。 - 行動(Actions on Objectives)
攻撃者は、最終的な目標(例:データの盗み出し、システムの破壊、サービスの停止など)に向けて行動します。
サイバーキルチェーンは、サイバー攻撃の防御戦略やセキュリティ対策の策定に役立ちます。組織は、攻撃者が進行させる可能性のある段階を理解し、それに対する防御策を構築することで、攻撃の発生や損害を最小限に抑えることができます。
関連ソリューション
SCT SECURE セキュリティ診断
プラットフォーム診断、Webアプリケーション診断に加えて、各ペネトレーション診断も対応可能です。複数の診断やツールにて、定期的なスキャナー変更要望にも対応可能です。