セキュリティ用語集

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アンダーグラウンドサービス(アンダーグラウンドビジネス)

アンダーグラウンドサービスとは、主にダークウェブやディープウェブで提供される非合法なオンラインサービスのことを指します。これらのサービスは、犯罪者やハッカーが利用し、違法な活動を行うためのプラットフォームとして機能します。具体的には、以下のようなサービスが含まれます:

【アンダーグラウンドサービスの種類】
ハッキングサービス
特定のターゲットに対してサイバー攻撃を実行するサービス。例えば、特定のウェブサイトをダウンさせるためのDDoS攻撃や、企業のネットワークに侵入してデータを盗むなど。

データ販売
違法に取得された個人情報や企業データの販売。クレジットカード情報、銀行口座情報、個人識別情報(PII)、ログイン認証情報などが取引されます。

マルウェア販売
マルウェア(ウイルス、トロイの木馬、ランサムウェアなど)の作成、販売、レンタル。これにより、購入者は簡単にサイバー攻撃を実行できます。

偽造品販売
偽造パスポート、運転免許証、IDカード、通貨などの販売。これらは身分証明や金融詐欺に利用されます。

違法薬物・武器の販売
麻薬、武器、その他の違法物品の売買。これらは匿名性が高いダークウェブ市場で取引されることが多いです。

サイバー犯罪ツールキットの提供
フィッシングキット、スパムツール、エクスプロイトキットなど、サイバー犯罪を容易にするためのツールの提供。

詐欺サービス
クレジットカード詐欺、金融詐欺、オンライン詐欺などを実行するサービス。これには、偽のオンラインショップの運営や、ソーシャルエンジニアリングのテクニックの提供が含まれます。

【アンダーグラウンドサービスの特徴】
匿名性
多くの場合、暗号通貨(例:ビットコイン、モネロ)を使用して取引が行われ、取引の匿名性が保たれます。
Torネットワークなどの匿名化技術を使用して、ユーザーの身元や位置を隠します。

信頼性の確保
評判システムやレビューシステムを用いて、信頼できるサービス提供者を選別する仕組みがあります。

コミュニティ
フォーラムやチャットルームでの情報交換や支援が活発に行われています。これにより、初心者でも簡単に犯罪活動を学べる環境が整っています。

【アンダーグラウンドサービスの影響と対策】
【影響】
・企業や個人に対するサイバー攻撃の増加
・金融機関や政府機関に対する信頼の低下
・一般市民の個人情報漏洩のリスク増加

【対策】
サイバーセキュリティの強化: 企業や政府機関は、ネットワークの監視、侵入検知システム、ファイアウォールの強化、従業員の教育などを通じて、サイバー攻撃への対策を強化する必要があります。法執行機関の活動: グローバルな協力を通じて、アンダーグラウンドサービスの運営者を摘発し、ダークウェブ市場を閉鎖する努力が行われています。
個人の注意喚起: 個人は、不審なリンクや添付ファイルを開かない、セキュアなパスワードを使用する、二要素認証を有効にするなどの対策を取ることが重要です。

アンダーグラウンドサービスは、サイバー犯罪の温床であり、個人情報の漏洩や企業への攻撃など、多くのリスクを伴います。これに対抗するためには、個人、企業、政府が協力してセキュリティ対策を講じることが重要です。また、法執行機関の取り締まりや技術的な防御策の強化も欠かせません。

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