インターネットの普及により、誰でも簡単に情報発信ができる時代。
有名人の動画や発言などが炎上して、個人情報を特定される事件を耳にしたことがあるでしょうか。
過去のSNS投稿や公開しているプロフィール情報をもとに、簡単に住所や実名などの個人情報は特定されてしまいます。
有名人は顔を出して商売をしているのだから、と思うかもしれません。
しかし、その人の知り合いや関連の一般人にも、実は被害が飛び火する可能性があります。
実際に起きた個人情報の特定
某動画配信者(以下:Aさん)は、先日あることがきっかけでインターネット上で炎上してしまいます。
すぐに匿名の人々により、Aさんの個人情報は特定され、住所や出身の学校をインターネットに公開されていきました。
その後、この個人情報特定はAさんが代表を務める団体のメンバーにも飛び火します。
Aさんをインターネット上で叩くために、一般人であるメンバーに目をつけたのです。
次々にメンバーの実名がインターネット上に公開されてしまいました。
どのように特定されたか
実名が公開されるだけなら、と感じる方もいるかもしれませんが、Aさんの個人情報が特定された方法を見ると他人事とは言えません。
Aさんは、実名でSNSに登録をしていて、近所の行きつけの場所や自宅内部の画像をSNSに投稿していました。
行きつけの場所の画像からある程度の住所を、さらに、自宅内部の画像と賃貸情報サイトの画像を照合して、住所を特定されたようです。
実名でSNSをしていなくとも、ハンドルネームからの類推や公開しているプロフィール情報で、ある程度誰なのか特定もできます。
Aさんに関連があるからという理由で、実名が公開されてしまったメンバーは、SNSからさらに個人情報が特定される可能性もあるでしょう。
結局、個人情報を特定・公開されるのを恐れて、何人かのメンバーは団体を辞めることになりました。
関係ないということはない
上記から、有名人だけが個人情報特定の被害に遭うわけではなく、一般人でも関係者として個人情報特定の被害に遭うことがあるとわかります。
職場の人の何気ない発言や投稿が、ある日炎上して、同じ会社だからと言って被害が自分に飛び火することもあり得るのです。
特定された個人情報がインターネット上に公開されることで、身に覚えのない膨大な金額の注文が代引きで届く、見知らぬ人が家に来る、勤務している会社に嫌がらせのクレームが来る、などの被害が実際に起きているようです。
個人情報の特定につながるSNSは、誰でも気軽に使えることから利用している人も少なくないでしょう。
当たり前のことですが、SNS上での個人情報の公開には、十分注意する必要があります。
また、自分は個人情報をSNSに、掲載していないから関係ないという人も、知り合いや友人はどうでしょうか。
自分は掲載していなくとも、知り合いや友人があなたとの関連画像や情報を投稿している可能性もあります。
自分に関係がないと思っていても情報特定の被害に遭う可能性があること、そして、自分以外にも知り合いや友人も全世界に情報を公開していることに注意して、今一度SNSとの付き合い方を考えてみる必要がありそうです。
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