セキュリティ用語集

 三和コムテック

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コンピュータウイルス

コンピュータウイルスの種類には多種多様な種類があります。以下は代表的なものをいくつか挙げます。

1.ファイル感染型ウイルス
ファイルに感染し、そのファイルを実行することで広がります。実行ファイル(例:.exeファイル)に感染することが多いです。
例:CIHウイルス(別名:チェルノブイリウイルス)

2.ブートセクタウイルス
コンピュータのブートセクタ(起動時に読み込まれる部分)に感染します。感染したディスクから起動することでウイルスが実行されます。
例:Brain

3.マクロウイルス
Microsoft Officeのマクロ機能を利用して感染します。文書ファイル(例:.doc、.xls)に埋め込まれます。
例:Melissa

4.ワーム
他のファイルを感染させるのではなく、ネットワークを通じて自己複製します。メールやネットワーク共有を介して広がることが多いです。
例:ILOVEYOU、Sasser

5.トロイの木馬(トロジャン)
有用なプログラムに見せかけてインストールされ、裏で悪意のある動作を行います。自己複製機能は持ちません。
例:Zeus

6.ランサムウェア
感染したシステムのデータを暗号化し、復号のための身代金を要求します。
例:WannaCry、CryptoLocker

7.スパイウェア
ユーザーの情報を密かに収集し、第三者に送信します。キーロガーやアドウェアも含まれます。
例:CoolWebSearch

8.アドウェア
広告を表示したり、ユーザーのウェブブラウジング習慣を追跡するためのプログラムです。合法的なものもありますが、悪意のあるものも存在します。
例:Fireball

9.ルートキット
システムの深部に隠れて、管理者権限を持つプログラムを隠すために使用されます。ルートキットは、ウイルスやマルウェアの存在を隠し、検出を困難にします。

10.ポリモーフィックウイルス
自己複製の際にコードを変更することで、アンチウイルスソフトウェアからの検出を回避します。変異するため検出が難しくなります。

 

ウイルスの影響
ウイルスは様々な形でシステムに影響を与えます。データの破壊、個人情報の漏洩、システムの遅延、ネットワーク全体の感染などが挙げられます。企業においては業務停止や法的な問題にも発展することがあります。

対策
1.アンチウイルスソフトの導入
最新のウイルス定義ファイルを常に更新し、定期的にスキャンを実行します。

2.OSおよびソフトウェアの更新
セキュリティパッチを適用し、脆弱性を修正します。

3.バックアップの実施
定期的なデータバックアップを行い、ウイルス感染時のデータ損失に備えます。

4.ファイアウォールの使用
不正アクセスを防ぎ、ネットワークを保護します。

5.ユーザー教育
不審なメールやリンクをクリックしないよう、従業員に教育します。

これらの対策を講じることで、ウイルスのリスクを大幅に減少させることができます。

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