IPAがWannaCryの感染実演デモを公開

 2023.06.08  岡山 大

世界各国で被害を拡大し続けているランサムウェアWannaCry(WannaCrypt, WannaCryptor, Wcry等)への対応方法について、IPAは、相談窓口に寄せられた相談から、概要・予防策などを公開しています。

多くのメディアで報じられているように、このランサムウェアは、不審なメールの開封やファイルの実行などを介さず、マルウェアに感染させるといった特徴があります。

IPAでは、WannaCryの感染実演デモを公開しており、ネットワークに接続しているというだけで、ファイルが暗号化される、といったことがデモ動画で確認することができます。
その感染経路については、詳細が未だに把握されておりませんが、ネットワーク上でこの脆弱性の影響を受けた端末から、同じネットワークの別の端末に感染することが確認されています。

Microsoftからは、この脆弱性へのWindows Updateパッチが配布されておりますので、適用されていない端末には、速やかに適用することを推奨致します。

参照:
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori20170515.html

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この記事の執筆・監修者
岡山 大
三和コムテック株式会社
セキュリティソリューションプロダクトマネージャー
OEMメーカーの海外営業として10年間勤務の後、2001年三和コムテックに入社。
新規事業(WEBセキュリティ ビジネス)のきっかけとなる、自動脆弱性診断サービスを立ち上げ(2004年)から一環して、営業・企画面にて参画。 2009年に他の3社と中心になり、たち上げたJCDSC(日本カードセキュリティ協議会 / 会員企業422社)にて運営委員(現在,運営委員長)として活動。PCIDSSや非保持に関するソリューションやベンダー、また関連の審査やコンサル、などの情報に明るく、要件に応じて、弊社コンサルティングサービスにも参加。2021年4月より、業界誌(月刊消費者信用)にてコラム「セキュリティ考現学」を寄稿中。

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