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ゼロデイ脆弱性(Zero-Day Vulnerability)とは、ソフトウェアやハードウェアに存在する未発見のセキュリティ脆弱性で、開発者やベンダーが認識する前に発見された脆弱性を指します。この名前は、ベンダーが脆弱性を修正するための「ゼロの日数」しかないことに由来しています。
ゼロデイ脆弱性は特に危険である理由
- 発見されるまで未知の脅威
開発者やセキュリティチームが脆弱性の存在を知らないため、セキュリティ対策が取られていません。 - 攻撃が容易
攻撃者がゼロデイ脆弱性を発見すると、その脆弱性を悪用してシステムに侵入したり、データを盗んだりする攻撃が迅速に行われる可能性があります。 - パッチが存在しない
脆弱性が発見された時点で、ベンダーはまだその脆弱性に対するパッチ(修正プログラム)を提供していないため、システムが修正されるまでの間は非常に脆弱な状態にあります。 - 広範囲に影響を及ぼす可能性
ゼロデイ脆弱性は、広く使用されているソフトウェアやシステムに存在することが多く、影響範囲が広範囲に及ぶ可能性があります。
ゼロデイ脆弱性への対策
- 侵入防止システム(IPS)や侵入検知システム(IDS)の導入
不審な活動や異常なトラフィックを検出し、攻撃をブロックする。 - 常に最新のセキュリティパッチを適用
ソフトウェアやシステムを常に最新の状態に保つことで、既知の脆弱性から保護する。 - セキュリティソフトウェアの利用
アンチウイルスやアンチマルウェアソフトウェアを使用して、未知の脅威にも対応できるようにする。 - ネットワークのセグメンテーション
ネットワークを複数のセグメントに分割し、攻撃が広がるのを防ぐ。 - ユーザー教育とトレーニング
フィッシングメールや不審なリンクに注意するなど、ユーザーにセキュリティ意識を高める教育を行う。
ゼロデイ脆弱性はセキュリティの重大なリスクですが、適切な対策を講じることでリスクを最小限に抑えることができます。