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2022年のOWASP TOP10は、以下のようなセキュリティリスクのリストです。OWASPは、セキュリティ専門家や開発者からのデータや分析を元に、ウェブアプリケーションにおける最も重要なセキュリティ脆弱性やリスクを特定し、定期的にリストを更新しています。2022年のOWASP TOP10は、以下のとおりです。
1.Injection(インジェクション)
SQL InjectionやOS Command Injectionなどのインジェクション攻撃は、依然としてウェブアプリケーションにおける重要なセキュリティ脆弱性の一つです。
2.Broken Authentication(認証の欠陥)
脆弱な認証メカニズムやセッション管理は、不正アクセスやセッションハイジャックなどの攻撃を可能にします。
3.Sensitive Data Exposure(機密データの漏洩)
暗号化されていない機密データの保存や送信は、攻撃者による機密情報の盗み出しや不正利用のリスクを高めます。
4.XML External Entities (XXE)(外部エンティティの処理)
XMLパーサーの外部エンティティ攻撃は、ウェブアプリケーションにおける重要なセキュリティリスクの一つです。
5.Broken Access Control(アクセス制御の欠陥)
不適切なアクセス制御や特権昇格は、攻撃者によるデータへの不正アクセスや権限の不正利用を可能にします。
6.Security Misconfiguration(セキュリティの誤構成)
セキュリティ設定の不備やデフォルトの設定のまま運用している場合、攻撃者に対する攻撃面が増加し、セキュリティリスクが高まります。
7.Cross-Site Scripting (XSS)(クロスサイトスクリプティング)
ウェブアプリケーションに対するクロスサイトスクリプティング攻撃は、ユーザーを標的にした攻撃の一つであり、依然として重要なセキュリティ脆弱性です。
8.Insecure Deserialization(安全でない逆シリアル化)
逆シリアル化の脆弱性は、攻撃者が不正なデータを注入し、システムにリモートコード実行などの攻撃を行うことが可能にします。
9.Using Components with Known Vulnerabilities(既知の脆弱性を持つコンポーネントの使用)
既知の脆弱性を持つ外部コンポーネントの使用は、攻撃者による攻撃の手段を提供し、セキュリティリスクを高めます。
10.Insufficient Logging & Monitoring(不十分なログ記録と監視)
セキュリティイベントの不十分なログ記録や監視は、攻撃の検出と対応を困難にします。
これらのセキュリティリスクは、ウェブアプリケーションの開発者やセキュリティプロフェッショナルが注意を払い、適切な対策を講じる必要があります。OWASP TOP10は、セキュリティ意識を高め、セキュリティ対策の優先順位を設定するのに役立つ貴重なリソースです。
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