直ぐに始められる業務委託先のセキュリティチェックとは?

 2024.08.05  岡山 大

150万件上の個人情報漏洩被害

先月号で触れた、ニコニコ動画を提供するKADOKAWAグループへのサイバー攻撃から約2か月。2024年8月5日にサービス再開との発表があり、同動画サービス利用者の一人である筆者も喜びに絶えないのですが、その一方で、それと同様に、先月7月、ランサムウェアによる情報漏洩が、主要なメディアでも報じられました。その被害は、豊田市や徳島県といった地方公共団体から、銀行、保険、製造業者と、多岐の業種に渡り、合計で150万件あまりに及ぶとのことです。この漏洩は、そのような被害組織の委託業務を行っている委託先企業が、ランサムウェア攻撃を受けたことに起因しています。

昨今のランサムウェア攻撃手法

このランサムウェア攻撃は、昨今では、RaaS(Ronsomware as a Service / ラース )というランサムウェア攻撃が分業化されることで、今後も増加が見込まれます。また、ISMS(ISO27001)やPCI DSS(クレジットカードのセキュリティ基準)などの、主要なサイバーセキュリティ規格や基準では、セキュリティ対策の強化に、委託先の管理強化がうたわれています。

このランサムウェア攻撃の起点(アタックサーフェス)として、よく悪用されるのがクレデンシャル(ID/パスワードといった認証情報)です。このクレデンシャルを入手し、パスワードリスト攻撃などで、アカウントをのっとり、「なりすまし」によってマルウェアの埋め込み・拡散から、情報詐取など、さまざま攻撃が行えてしまいます。

そこで、そのような委託先のセキュリティ管理の一環として、サプライチェーンを含めたアタックサーフェス・マネージメント(ASM)が注目されていますが、年間や複数年の契約を前提としているものが多く、コスト的にハードルが高いのが実情です。

クレデンシャル情報の漏洩チェック

そこで、弊社として委託先管理の第一歩としてのお勧めが、クレデンシャル情報の漏洩チェックです。弊社では、従来の自社社員に加え、委託先のクレデンシャル漏洩のチェックも提供可能です。また、クレデンシャル以外のIPドメイン、機密情報漏洩を含めた脅威情報漏洩を、ワンタイム及び継続的に提供することも可能です。

ご興味のおありの方は、是非お問い合わせください。

SCT Security Solution Book

この記事の執筆・監修者
岡山 大
三和コムテック株式会社
セキュリティソリューションプロダクトマネージャー
OEMメーカーの海外営業として10年間勤務の後、2001年三和コムテックに入社。
新規事業(WEBセキュリティ ビジネス)のきっかけとなる、自動脆弱性診断サービスを立ち上げ(2004年)から一環して、営業・企画面にて参画。 2009年に他の3社と中心になり、たち上げたJCDSC(日本カードセキュリティ協議会 / 会員企業422社)にて運営委員(現在,運営委員長)として活動。PCIDSSや非保持に関するソリューションやベンダー、また関連の審査やコンサル、などの情報に明るく、要件に応じて、弊社コンサルティングサービスにも参加。2021年4月より、業界誌(月刊消費者信用)にてコラム「セキュリティ考現学」を寄稿中。

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