AutoMate開発の保守性を高める方法
属人化・ブラックボックス化を防ぐ実践10原則

 三和コムテック株式会社

「作ったロボットの中身が複雑になりすぎて、修正するたびに一苦労......
「担当者が異動したら、誰もロボットを触れなくなってしまった......
RPAを導入して業務を自動化しても、こうした悩みを抱える現場は少なくありません。

RPARobotic Process Automation)は業務効率化の強力な武器ですが、開発したタスク(ロボット)の「保守性」を考慮せずに進めると、後々、大きなコストやリスクに発展します。特に、長期運用を前提とする企業にとって、この保守性はRPA資産の価値を左右する極めて重要な要素です。

この記事では、三和コムテックが提供するRPAツール「AutoMate」を用いた開発において、保守性を高めるための「タスク設計の5原則」と「ドキュメント整備の5原則」を具体的に解説します。AutoMate開発担当者だけでなく、RPA推進者や運用担当者の方にも役立つ内容です。

対象読者

  • AutoMateの運用・開発担当者

  • RPAの属人化にお悩みの管理者

課題

  • エラー発生時の原因特定に時間がかかる

  • 作成者以外がタスクを修正・更新できない

この記事で分かること

  •  AutoMate開発で保守性を軽視した場合に起こるリスク(長期コスト・属人化・品質低下)

  • タスク設計の実践5原則(モジュール化・命名規則・コメント活用・エラーハンドリング・設定ファイル管理)
  • ドキュメント整備の実践5原則(概要記述・設計書・テスト記録・運用手順書・バージョン管理)
  • 公開前に確認すべき保守性チェックリスト10項目

ここからは、AutoMate開発の現場で保守性を高めるための具体策を、設計とドキュメントの両面から解説します。

AutoMate開発で「保守性」を軽視すると何が起きるか

20260410_02

AutoMateで自動化を実現しても、保守しづらい設計のままでは運用負荷が増え、改善のスピードも落ちてしまいます。実践・応用フェーズでは、「自動化できるか」だけでなく「継続的に運用できるか」をあわせて考えることが重要です。
AutoMate開発で「保守性」を軽視すると何が起きるか、それは導入当初には見えにくいものの、後々大きな代償を払うことにつながります。RPARobotic Process Automation)は業務効率化の強力な武器ですが、開発時の保守性を考慮せずに進めると、タスクの構造が複雑化しやすくなります。AutoMateは直感的な操作でタスクを作成できますが、ルールを設けずに開発を進めると、いわゆる野良ロボットやブラックボックス化を招く原因となります。ここでは、保守性を考慮せずにAutoMate開発を進めた場合に生じる具体的なリスクについて解説します。

 長期運用コストが見えない形で膨らむ

長期運用コストが見えない形で膨らむのは、保守性が低いタスクの典型的な末路です。保守性が低いタスクは、少しの仕様変更やエラー対応にも膨大な時間を要します。例えば、連携先のシステム画面が一部変更されただけでタスクが停止し、どこを修正すべきか探り当てるのに何時間もかかってしまうケースは珍しくありません。

システムのブラックボックス化は運用保守コストを高騰させる最大の要因です。経済産業省の「DXレポート」によれば、既存システムの維持や保守にIT予算の多くが割かれる現状が危惧されています。RPAにおいても同様であり、保守性を高めておかなければ、問題発生時の原因特定や改修に多大な人件費がかかります。結果として、本来の目的であるコスト削減とは逆行する事態を招きます。

属人化がRPA資産全体を危険にさらす

属人化がRPA資産全体を危険にさらす理由は、タスクを開発した担当者以外が内容を理解できなくなるためです。担当者の異動や退職によって、誰も修正できないブラックボックス化したタスクが取り残されてしまいます。保守性を高めることは、誰が見ても理解できる共通言語を作ることと同義です。属人化を防ぐためには、開発初期から命名規則やコメントの残し方などをルール化し、組織全体でタスクの構造を把握できる状態を維持することが求められます。

属人化による主なリスク 具体的な影響
担当者不在時の業務停止  エラー発生時に対応できる人材がおらず、自動化していた重要業務が長時間停止する。 
ブラックボックス化の進行  中身がわからないため改修に手を出せず、古い仕様のまま放置される。 
引き継ぎコストの増大  後任者がタスクを解読するのに膨大な時間を要し、教育コストが跳ね上がる。 

品質・再利用性・コンプライアンス対応に波及する

保守性の欠如は、品質・再利用性・コンプライアンス対応に波及するため注意が必要です。保守性が高いタスクは、テストやレビューが容易になり、継続的な品質向上が可能です。また、共通部品として整理されていれば、他の業務への再利用もスムーズに行えます。これにより、新規開発の時間短縮や、RPA活用の横展開を加速させることができます。

さらに、業務プロセスを自動化しているRPAは、内部統制や監査の観点からも透明性が求められます。どのようなロジックでデータが処理されているのかを明確に説明できない状態は、コンプライアンス上の重大なリスクとなります。適切に設計してドキュメント化されていることで、監査時の説明責任を果たすことができます。

なお、企業全体で自動化を推進した場合に得られる効果については、別記事で詳しく解説しています。保守性を高めることがRPA資産の長期的な価値向上につながる理由とあわせてご確認ください。

 AutoMateタスク設計の実践5原則(設計フェーズ)

20260410_03AutoMateタスク設計の実践5原則(設計フェーズ)において、保守性を高めるための具体的な手法を解説します。AutoMateは直感的な操作が可能ですが、ルールを設けずに開発を進めるとタスクが乱雑になる傾向があります。そのため、コードの美しさではなく、タスクフローのわかりやすさを重視した設計が求められます。

①タスクをモジュール化し、共通部品として管理する

タスクをモジュール化し、共通部品として管理することが保守性向上の第一歩です。1つの巨大なタスクで全ての処理を完結させるのは避け、タスクを機能ごとに分割して再利用可能な部品として扱うのが基本です。

メインタスクは全体の流れを制御する役割を持たせ、各処理の詳細は別のタスクファイルであるサブタスクに委譲するのが効果的です。例えば、ログイン処理やデータ抽出処理といった具体的な業務単位でサブタスクを作成することで、メインタスクが非常にシンプルになり、全体の構造が把握しやすくなります。

また、複数のタスクで共通して利用する処理は、共通部品タスクとして独立させ、呼び出して利用するのが推奨されます。総務省の資料でも、多数のロボットが同じ操作を行う場合、共通部品化することで品質や保守性の向上が望めるとされています。同じ処理を何度も開発する手間が省けるだけでなく、修正が必要になった際も1箇所の変更で対応できるのが理由です。

AutoMateの機能詳細は製品ページでも確認できます。サブタスクの呼び出し構造を把握したうえで設計を進めることをおすすめします。

②変数・パス名に命名規則を設け、組織内で統一する

変数・パス名に命名規則を設け、組織内で統一することも非常に重要です。変数の名前が適当であったり、同じ意味で複数の変数が使われたりすると、後からタスクを読み解くのが困難になります。

変数名だけでその内容が理解できるように命名することが保守性を高めるポイントです。略語は避け、英単語の先頭を大文字にするPascalCaseや、単語区切りにアンダースコアを使うsnake_caseなど、組織内で統一したルールを設けるのが一般的です。

ファイルパスについても、直接記述せずに設定ファイルやグローバル変数から取得するように管理するのが適切です。これにより、環境が変わっても設定ファイルを修正するだけで対応できます。

項目 管理のポイント
変数名 組織内で統一した命名規則を適用し、一目で内容が分かるようにする。
ファイルパス 直セル記述を避け、グローバル変数や設定ファイルから取得する。

③コメントアクションとグループアクションで構造を可視化する

コメントアクションとグループアクションで構造を可視化することで、第三者にも理解しやすいタスクフローを構築できます。AutoMateでは、タスク内に説明を追加できるコメントアクションと、関連するアクションをまとめるグループアクションを利用できます。
複雑な処理の前には、その処理の目的や概要をコメントで記述するのが望ましいです。個々のアクションすべてにコメントをつける必要はありませんが、特殊な条件分岐の前などに、なぜこの処理が必要なのかを説明するコメントを残すことは非常に有効です。

さらに関連するアクションをグループで囲むことで、タスクフローが視覚的にわかりやすくなります。例えば、ログイン処理や結果出力といったセクションごとにグループ化すると、全体構造が一目で把握できます。

AutoMate固有の機能をより深く理解したい場合は、AutoMateの自動起動トリガー機能を解説した記事も参考になります。

④Try-Catchでエラーハンドリングを標準化する

Try-Catchでエラーハンドリングを標準化することは、保守性だけでなく安定稼働にも直結します。予期せぬエラー発生時にロボットが停止しないよう、適切なエラーハンドリングを組み込むのが基本です。

エラーが発生しうる処理は必ずTry-Catchブロックで囲み、Catch部で再試行やエラーログ記録などの代替処理を実装するのが効果的です。エラー発生時には、原因特定に必要な情報を詳細にログに出力する仕組みを標準化するのが重要です。

また、AutoMate Control Centerやメール連携などを活用し、エラー発生を速やかに担当者に伝える自動通知機能を組み込むことも推奨されます。

エラーハンドリングの要素

実装内容
Try-Catchの徹底 エラーが想定される箇所をブロックで囲み、代替処理を実装する。
エラーログの詳細化 発生日時やエラーの種類などの情報を記録する。
自動通知機能 エラー発生時にメールなどで担当者へ速やかに通知する。

特に外部システムとAPI連携する場面では、エラーハンドリングの設計が安定稼働の鍵を握ります。詳しくは「API連携可能なRPAツールが必要な理由」をご参照ください。

⑤設定ファイルで環境依存の値を外部管理する

設定ファイルで環境依存の値を外部管理することで、環境移行時の大規模な修正を防ぐことができます。開発環境と本番環境で異なる設定を直接タスク内に記述するのは避けるのが無難です。

環境に依存する値は、XMLファイルやExcelファイルなどの設定ファイルで外部化し、タスク実行時にその値を取得するように設計するのが効果的です。頻繁に変わる可能性のある値や環境ごとに異なる値は、AutoMateの変数として管理するか、グローバル変数として定義し、タスク内ではその変数を利用するのが良いでしょう。

環境依存の値をタスクから切り離すことで、システム変更時の影響範囲を最小限に抑え、保守性を大幅に向上させることができます。

開発環境と本番環境の構造的な違いを理解するうえで、「フロントエンドとバックエンドの自動化の違い」も参考になります。

AutoMateドキュメント整備の実践5原則(運用フェーズ

AutoMateドキュメント整備の実践5原則(運用フェーズ)において、優れたタスク設計と同じくらい重要なのが、適切なドキュメント整備です。ドキュメントは未来の自分やタスクを引き継ぐ仲間への手紙のような役割を果たします総務省が公開しているRPA導入ガイドラインからもわかるように、適切なドキュメント管理は運用保守の効率化に不可欠です。ここでは、AutoMate開発におけるドキュメント整備の5つの原則について確認していくことができます。

①タスクの目的・概要を冒頭に必ず明記する

最も基本的ながら忘れがちなのが、タスクが何のために何をするものなのかを明確に記述することです。一目で内容がわかる具体的な命名を心がける必要があります。

項目 内容と具体例
タスク名  S_顧客マスタ登録_SAP連携、M_日次売上集計_レポート作成など、具体的な名称を設定。
概要説明  タスクファイル(.amlファイル)のプロパティや冒頭のコメントブロックに、目的や処理概要を簡潔に記述する。トリガー(実行条件)や想定する入出力、使用するシステムも含めることが可能。

②基幹連携タスクには設計書(仕様書)を作成する 

 すべてのタスクに詳細な設計書が必要とは限りませんが、複雑なタスクや基幹システム連携を行うタスクについては作成が必須です。組織で使いやすいツールを選定し、標準化を図ることができます。AutoMateのタスクフローを画像で貼り付けるのも有効な手段となっています。

項目名 記載内容
業務フロー図  処理の全体像を視覚的に表現(Visioやdraw.ioなどを活用)。 
処理概要  タスクが実行する各ステップの詳細を説明。 
入出力情報  どのようなデータを受け取り、どのようなデータを出力するかを定義。 
エラー処理  どのようなエラーを想定し、どのように対応するかを明記。 
前提条件・制約事項  タスク実行に必要な環境やデータ、考慮すべき点を整理。 
変更履歴  バージョンや変更者、変更日時、変更内容を記録。 

設計書を作成する前提として、自動化対象業務の整理が重要です。「自動化のニーズを評価する際に考慮すべき4つのポイント」もあわせてご参照ください。

③テスト仕様書とテスト結果を記録・保管する

タスクの品質を保証し、変更時の影響範囲を確認するために、テスト仕様書と結果の記録は不可欠です。テスト結果を客観的な証跡として残すことで、監査対応や品質証明に役立てることができます

記録項目 詳細
テスト項目

正常系や異常系、境界値など、テスト観点を網羅的に洗い出す。

期待値  テスト実行後に期待される結果を明確に定義。 
テスト結果  実際の結果と、不一致があった場合の対応(修正や再テスト)を記録。 

④運用担当者向けの運用手順書を整備する

タスクを安定的に運用するために、運用担当者が必要な情報をまとめた手順書を作成できます。運用手順が明確になることで、属人化を防ぎ、誰でも適切な対応をとることができます。

運用手順書の必須項目

項目 記載すべき内容
実行方法

手動実行の場合のステップや、スケジュール実行の設定手順を記載できます。

監視方法  AutoMate Control Centerでの監視ポイントや、確認すべきログを明記できます。 
エラー発生時の対応  一般的なエラーメッセージとその原因、対処方法、連絡先を整理できます。 
定期メンテナンス  ログファイルの削除やバージョンアップ手順などを記載できます。 

運用手順書に記載する自動化の仕組みを改めて確認したい場合は、「PC作業を自動化できる方法やツール」もあわせてご覧ください。

⑤GitなどのVCSでタスクファイルをバージョン管理する

タスクファイル自体を適切にバージョン管理することも、重要なドキュメント整備の一部です。VCS(バージョン管理システム)を導入することで、過去のバージョンに戻したり、複数の開発者で安全に共同開発したりすることができます。

ファイル命名規則として、TaskName_v1.0.amlのようにバージョンを明確に含めることが推奨されています。また、GitSVNといったツールを活用して、タスクファイルの変更履歴を一元管理できます。バージョン管理のベストプラクティスについては、三和コムテック株式会社のサポートやトレーニングから相談することも有効な選択肢となっています。

保守性チェックリスト:公開前に確認すべき10項目

保守性チェックリスト:公開前に確認すべき10項目について解説します。AutoMateで開発したタスクを本番環境へ移行する前に、保守性の観点から最終確認を行うことが重要です。以下のリストを活用することで、属人化を防ぎ、長期的に安定した運用を実現できます

No. 確認項目 保守性への寄与

1

 命名規則の遵守   変数やタスク名から処理内容を容易に推測できます。 
2

適切なモジュール化

 仕様変更時の修正箇所を最小限に抑えることができます。 
3  環境依存値の外部化   テスト環境から本番環境への移行がスムーズに完了できます。 
4  エラーハンドリングの網羅   運用担当者へ迅速に通知する仕組みを構築できます。 
5  適切なログ出力   原因特定にかかる時間を大幅に短縮できます。 
6

目的を明記したコメント

 将来の改修担当者が意図を正確に理解できます。 
7  不要な要素の削除   タスクの構造をシンプルに保つことができます。 
8  ドキュメントとの一致   引き継ぎ時の情報伝達を正確に行うことができます。 
9  認証情報の安全な管理   セキュリティリスクを低減できます。 
10  バージョン管理の徹底   問題発生時に過去の正常な状態へ迅速に切り替えることができます。 

1. 命名規則が組織の標準に準拠しているか

変数名やタスク名が、組織内で定められたルール通りに設定されているかを確認します。一意の識別子としてわかりやすい名称を用いることで、第三者が見ても役割を正確に把握できます

2. 処理単位で適切にモジュールされているか

一つの巨大なタスクになっていないか、機能ごとにサブタスクとして分割されているかを確認します。共通処理を部品化しておくことで、仕様変更時の修正箇所を最小限に抑えることができます

3. 環境依存の値が外部ファイル化されているか

ファイルパスやログインIDなどの環境に依存する値が、タスク内に直接記述されていないかを確認します。設定ファイルから読み込む仕組みにすることで、テスト環境から本番環境への移行がスムーズに完了できます

4. エラーハンドリングが網羅されているか

予期せぬエラーが発生した際に、タスクが適切に停止または復旧できるかを確認します。Try-Catchアクションを用いてエラーを捕捉し、運用担当者へ迅速に通知する仕組みを構築できます

5.ログ出力の粒度と内容が適切か

トラブルシューティングに必要な情報がログとして記録されているかを確認します。エラー発生時の状態や処理されたデータの内容を出力することで、原因特定にかかる時間を大幅に短縮できます

6. コメントが処理の「目的」を説明しているか

アクションの羅列だけでなく、なぜその処理を行っているのかという目的がコメントとして残されているかを確認します。複雑な分岐条件の背景を記載することで、将来の改修担当者が意図を正確に理解できます

7. 不要な変数やテスト用のアクションが残っていないか

開発中に使用した一時的な変数や、テスト用のメッセージ表示アクションなどが削除されているかを確認します。不要な要素を排除することで、タスクの構造をシンプルに保つことができます

8. ドキュメントと実際のタスクフローが一致しているか

作成した設計書や運用手順書の内容が、最新のタスクフローと乖離していないかを確認します。総務省が公開している調査資料でも示されている通り、RPARobotic Process Automation)の保守性を確保するためにはドキュメントの正確性が重要です。ドキュメントを最新状態に保つことで、引き継ぎ時の情報伝達を正確に行うことができます

9. 認証情報が安全に管理されているか

パスワードなどの機密情報が平文で保存されていないかを確認します。AutoMateのセキュアな変数管理機能や外部の認証情報管理ツールを活用することで、セキュリティリスクを低減できます

10. バージョン管理のルールに従って保存されているか

完成したタスクファイルが、Gitなどのバージョン管理システムに適切なコメントとともに保存されているかを確認します。変更履歴を確実に残すことで、問題発生時に過去の正常な状態へ迅速に切り替えることができます

※「AutoMate」はFortra, LLCの登録商標または商標です。
※「Git」はSoftware Freedom Conservancy, Inc.の登録商標または商標です。

チェックリストを活用しながらタスクを仕上げていく際、AutoMate製品の詳細仕様を確認しておくと、対応可能な自動化範囲の全体像が把握できます。

よくある質問(FAQ)

AutoMateのタスクがブラックボックス化しています。最初に何をすべきですか?

最初にタスクの処理を「ログイン」「データ取得」「通知」など業務単位に分けて コメントアクションで説明を追加しましょう。次に、処理のかたまりをグループアクションで 囲み、構造を可視化します。この2ステップだけでも、既存タスクの見通しが大きく改善されます。 その後、モジュール化(サブタスク化)へ段階的に進めるのがおすすめです。

AutoMateの担当者が退職・異動する際に、最低限引き継ぐべきドキュメントは何ですか? 

最低限用意すべきは、タスク概要書(目的・処理の流れ・使用システム)、エラー発生時の対処方法、実行環境の設定情報(ファイルパス・ログイン情報の格納場所) の3点です。設計書やテスト結果があればより安心です。特にエラー対処方法は、 引き継ぎ直後のトラブル対応で最も参照頻度が高い情報です。

AutoMateでモジュール化(サブタスク化)する際、適切な分割単位は何を目安にすればいいですか?

業務処理の単位(「ログイン」「データ取得」「Excel転記」「通知メール送信」など)を 基準に分割するのが基本です。1つのサブタスクは「1つの目的を果たすもの」として設計すると、 再利用性と保守性が高まります。処理行数が増えてきたと感じた時点で、分割を検討するタイミングの目安になります。

AutoMateのタスクファイル(.amlファイル)はGitで管理できますか?

はい、.amlファイルはテキストベースのXML形式のため、GitSVNなどのバージョン管理システムで 管理できます。ただし、AutoMate Control Center上のスケジュール設定やエージェント設定は バージョン管理の対象外となるため、別途ドキュメントで記録・管理することをおすすめします。

RPAの保守性を高めるのに、特別なツールや追加費用は必要ですか?

本記事で解説した実践原則(モジュール化・命名規則・コメント活用・ドキュメント整備・ バージョン管理)は、AutoMate本体と無料のGit(バージョン管理ツール)を組み合わせるだけで 実践できます。特別な追加ツールや費用は原則不要です。組織のルールとして標準化することが、 最も重要かつコストのかからない取り組みです。

まとめ

AutoMateは、その高い自動化能力を最大限に引き出すために、 「開発して終わり」ではなく「育てていく」視点が欠かせません。

本記事では、以下の内容を解説しました。

  • タスク設計の5原則:モジュール化・命名規則・コメント活用・エラーハンドリング・設定ファイル管理

  • ドキュメント整備の5原則:概要記述・設計書・テスト記録・運用手順書・バージョン管理

  • 公開前の保守性チェックリスト10項目で開発品質を確認

これらの実践を積み重ねることで、担当者が変わっても、システムが変更されても 安定稼働し続ける「持続可能なRPA資産」をつくることができます。

「自社のAutoMate開発に取り入れたいが、具体的な進め方がわからない」
「現在の開発体制や運用方法を見直したい」

とお考えの方は、 三和コムテック株式会社にお気軽にご相談ください。
AutoMateの導入から開発・運用まで、一貫してサポートいたします。

また、無料相談会ハンズオンセミナーも定期的に開催しています。
実際の操作感や導入のポイントを知る絶好のチャンスですので、ぜひお気軽にご参加ください。

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かんたん!AutoMateでRPA

この記事の執筆・監修者
三和コムテック株式会社
IBM i プロダクト事業部三和コムテックは、お客様の「必要」をいち早く察知し、先取りする“新市場創出型”のITテクノロジー企業です。
DXやRPA、IBMi、セキュリティなど多彩な領域でソフトウェア開発・導入支援・コンサルティングを行い、
技術と発想の力で企業の課題解決と新たな価値創造を支援しています。
ブログでは、現場で培った知見をもとに、ビジネスを前進させる最新ソリューションやテクノロジー情報を発信します。

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