無料RPAツール比較3選! 無料版のメリットとデメリットも徹底解説

 2024.03.06  三和コムテック

無料RPAツールは、コストを抑えて業務の自動化を進めたい企業に適しています。ただし、無料ツールには相応のデメリットや注意点があることも理解しておかねばなりません。本記事では無料RPAツールのメリットやデメリットとあわせて、おすすめのツールを紹介します。

RPAツールとは

RPAツールとは、Robotic Process Automationの略で、ロボットを用いて定型作業を自動化できるツールです。たとえば、問い合わせ対応や請求書の発行、受理、データ収集、分析、帳票の印刷などがあり、業務手順の省略や作業時間の短縮ができます。また、ロボットは休みなく稼働でき、ヒューマンエラーを防げることから業務品質の向上も期待できます。さらに、ノンコア業務にあたる人件費の削減や、リソースをコア業務に集中できるメリットもあります。

無料で使えるRPAツール比較3選

RPAツールには、無料で利用できるものもあります。いきなり高価なツールを導入することに抵抗があるのなら、まずは無料ツールから試してみるのもひとつの手です。それぞれの特徴をぜひチェックしてみてください。

Power Automate Desktop(パワーオートメイトデスクトップ)

Power Automate Desktopは、MicrosoftがリリースしたRPAツールです。Windows 10であれば無償で利用でき、Windows 11では標準装備されています。
Power Automate Desktopには、さまざまな自動化を処理できるテンプレートが数多く用意されているのが特徴です。
たとえば、「Gmailの添付ファイルをDropboxに保存する」「設定したタイミングでリマインダーをメール送信する」機能などがあらかじめ提供されているため、目的に合ったものを選ぶだけで業務を簡単に自動化できます。

プランは3種類あります。無料試用版ではプレミアム機能を含むPower Automateを30日間無料で体験可能です。月額課金の有料版は、連携機能や自動化の対応範囲などに応じて2種類用意されています。
購入前にもチャットや電話で相談できる窓口が用意されているので、気軽に始められます。
詳しくは下記の公式ページをご参照ください。

参考:Power Automate(Microsoft公式)

マクロマン

マクロマンはコクー株式会社が提供している国産のRPAツールで、これまでに5,500社以上で導入実績があります。
永続的に無料で利用できるうえに機能制限がありません。インストールできる端末の台数にも制限がないことも特徴です。対応OSはWindows 10 Pro、Windows Server2012/2016で、仮想デスクトップは対象外です。

また、無料ツールにはめずらしく、手厚いサポート体制を整えています。無償サポートでも、基本から応用までの操作解説やユーザーコミュニティなどを利用できます。有料版では、Zoomを用いた相談をはじめ、受託開発やスタッフ常駐サポート、スポット派遣などさまざまなサポートを受けられます。

詳しい導入事例やサポート体制などについては、下記公式ページにて確認してみてください。。

参考:マクロマン公式

SikuliX(シクリX)

SikuliXは、画像認識技術を利用したRPAツールです。商用でも完全無料で利用でき、Windows、MacOS、Linuxに対応しています。

画像認識により、ユーザーインターフェース上の操作を自動化できることが特徴です。たとえば、画面に表示されている文章の特定範囲をコピー&ペーストする、キーワードを入力して検索するといった一連の動作を自動化できます。

一方で、プログラミングやコーディングの知識・技術などのスキルがないと使いこなすのは難しいかも知れません。FAQやユーザーコミュニティは利用できるものの、ライセンスの保証はないため注意が必要です。
下記ページからダウンロードできます。利用時の注意点やFAQについても記載があるため、導入する際にはよく目を通しておきましょう。

参考:SikuliX公式

無料RPAツールのメリット

  • コストがかからない
  • 試験運用できる
  • シンプルな操作感

無料RPAツールを導入するメリットは、コストがかからないことです。完全無料で利用できるツールであれば、導入はもちろん、運用にも金銭的な負担がかかりません。

RPAを本格的に組織へ導入する前に試験運用できる点もメリットです。無料利用できる期間が定められているツールであっても、機能や使い勝手などを導入前に確認できるため、判断材料を得られます。これにより、コストをかけて導入したあとで「自社には合わなかった」といった事態を避けられます。

また、無料ツールは機能が限定的である反面、シンプルさも魅力です。多機能なものに比べて誰でも扱いやすく、短期間で効果を実感できます。成果が上がった場合は、より高度な機能を有する有料ツールを導入する際の予算編成でも役立つはずです。

無料RPAツールのデメリット

  • 機能制限
  • 日本語非対応
  • サポートが薄い

無料RPAのデメリットとして、機能制限が挙げられます。無料ツールでも、既存ソフトウェアとの連携や共有機能などが使えないのでは効果は半減します。導入したものの不便で使い勝手が悪く、成果につながらないかもしれません。

また、海外で開発されたツールは、日本語に対応していないものも少なくありません。英語表記のソフトウェアで直感的に操作しにくい場合、問題発生時にも対応に時間がかかるおそれがあります。

ほかにも、個人開発のフリーソフトは基本的に保証やサポートの対応がない点にも注意が必要です。いわゆるフリーソフトの使用は基本的に利用者の自己責任であり、問題が起きた場合、解決のために相応の知識を要する場合があります。

有料のRPAツールを利用した方がよいケース

前述の通り、予算的に有償利用が難しい、まずはRPAを体験してみたいといったケースでは無料ツールからはじめるのがおすすめです。ただし、大規模な業務を自動化したい場合、手厚いサポートを求めている場合には、有料ツールを利用した方がよいでしょう。

大規模な業務の場合

業務フロー全体の見直しといった大規模な業務の自動化となると、膨大な処理が必要でエラーが発生しやすくなります。その点、有料ツールのなかには、稼働状況のモニタリングやエラーの通知機能を実装するなど、組織規模での自動化に用いることを前提としたものが多く見られます。

大規模な業務を自動化する場合でも、まずはスモールスタートがおすすめです。大規模運用に適した有料ツールの無料トライアルから試験的に導入し、様子を見つつ対象範囲を拡大していくと、失敗のリスクを減らせます。

手厚いサポートが必要な場合

ツールを導入した直後はうまく活用できず、かえってトラブルの原因になるかもしれません。そのような状況を回避するには、手厚いサポートを受けられる有料版がおすすめです。
提供元へ問い合わせて相談すれば、わざわざ自社で不明点を調べてトラブルの解決に時間をかけずに済みます。

まとめ

RPAは無料ではなく有料のツールを利用した方がよい場合もあります。先ほど挙げたケース以外に「個人情報を扱うなど、高セキュリティで統制されたツールが必要」「1ロボット以上での導入で費用対効果をしっかり出したい」といったケースも考えられます。
無料ツールでカバーしきれなければ、有料ツールを利用する方法が無駄なくおすすめです。

「AutoMate」は、複数のシステムを使用している業務や条件に応じたシナリオ分岐など、マウスひとつで柔軟に対応できます。
ぜひこの機会に導入をご検討ください。

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