マルウェア「Rammit」への対策を行いましょう!

 2013.11.07  岡山 大

感染したパソコンから情報を盗み出すマルウェア「Ramnit」が高機能化し、FTPネットワークを構築する亜種も確認されました。

「Ramnit」は、2010年にリムーバブルディスク経由の感染で拡大するワームとして登場し、わずか1年で800万台以上に感染を拡大しました。

最近、アクティブな通信先を持つ亜種が確認されました。感染したPC端末をFTPサーバとして動作させ、ネットワークを構築し、端末内部のファイルを窃取したり、悪意あるファイルの実行など、コマンドにより外部から制御するそうです。

また通信先のサーバとは、TCP443番ポートで独自の暗号化通信を行い、外部サーバから命令を受信するようです。通信先のサーバは、セキュリティ専門家によって一部無効化されたものの、依然としてドメインが稼働しており、他マルウェアの攻撃に利用されたり、フィッシングに悪用される可能性があるとのことです。

最新のセキュリティ対策ソフトを活用することで、同マルウェアの被害を防ぐことができるようなので、セキュリティソフトのアップデートなど対策はしっかりしていきましょう。

http://www.security-next.com/044081

SCT Security Solution Book

この記事の執筆・監修者
岡山 大
三和コムテック株式会社
セキュリティソリューションプロダクトマネージャー
OEMメーカーの海外営業として10年間勤務の後、2001年三和コムテックに入社。
新規事業(WEBセキュリティ ビジネス)のきっかけとなる、自動脆弱性診断サービスを立ち上げ(2004年)から一環して、営業・企画面にて参画。 2009年に他の3社と中心になり、たち上げたJCDSC(日本カードセキュリティ協議会 / 会員企業422社)にて運営委員(現在,運営委員長)として活動。PCIDSSや非保持に関するソリューションやベンダー、また関連の審査やコンサル、などの情報に明るく、要件に応じて、弊社コンサルティングサービスにも参加。2021年4月より、業界誌(月刊消費者信用)にてコラム「セキュリティ考現学」を寄稿中。

RECENT POST「セキュリティ」の最新記事


アスクルのサイバー攻撃から考える サプライチェーンリスク管理の重要性
セキュリティ

アスクルのサイバー攻撃から考える サプライチェーンリスク管理の重要性

CSPMとは?設定ミスによる情報漏洩を防ぐ!導入メリットから製品比較まで
セキュリティ

CSPMとは?設定ミスによる情報漏洩を防ぐ!導入メリットから製品比較まで

サイバー攻撃大全|目的・種類・事例・対策を網羅的に解説【2025年最新版】
セキュリティ

サイバー攻撃大全|目的・種類・事例・対策を網羅的に解説【2025年最新版】

SBOMとは?なぜ必要?導入手順からツールの選び方まで初心者向けに徹底解説
セキュリティ

SBOMとは?なぜ必要?導入手順からツールの選び方まで初心者向けに徹底解説

マルウェア「Rammit」への対策を行いましょう!
ブログ無料購読のご案内

おすすめ資料

PAGETOP