MS、「MD5ハッシュ」のルート証明書を無効化へ

 2014.02.07  岡山 大

日本マイクロソフトは、2014年2月の月例セキュリティ更新プログラムの公開にあわせ、「MD5ハッシュ」を使用したルート証明書の使用を制限するプログラムを自動更新で配布する予定です。

「MD5ハッシュ」の危殆化が指摘されており、より安全なアルゴリズムへの移行が求められていることから、更新プログラムを通じて「MD5ハッシュ」を利用したルート証明書の無効化を実施するものです。同社では、2013年8月より同プログラムをダウンロードセンターで公開してきたが、Microsoft Updateによる配布に切り替えるようです。

同プログラムでは、ルート証明書プログラムに参加している認証局のもとで発行されたサーバ認証、コード署名、タイムスタンプなどの証明書を対象としており、プログラム適用後は、対象の証明書を利用できなくなるとのことです。

ただし、コード署名証明書については、2009年3月以前に署名されたバイナリについては引き続き動作可能のようです。また4月でサポートを終了する「Windows XP」や、2015年7月15日にサポートを終了を迎える「Windows 2003 Server」については対象外としています。

http://www.security-next.com/046412

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この記事の執筆・監修者
岡山 大
三和コムテック株式会社
セキュリティソリューションプロダクトマネージャー
OEMメーカーの海外営業として10年間勤務の後、2001年三和コムテックに入社。
新規事業(WEBセキュリティ ビジネス)のきっかけとなる、自動脆弱性診断サービスを立ち上げ(2004年)から一環して、営業・企画面にて参画。 2009年に他の3社と中心になり、たち上げたJCDSC(日本カードセキュリティ協議会 / 会員企業422社)にて運営委員(現在,運営委員長)として活動。PCIDSSや非保持に関するソリューションやベンダー、また関連の審査やコンサル、などの情報に明るく、要件に応じて、弊社コンサルティングサービスにも参加。2021年4月より、業界誌(月刊消費者信用)にてコラム「セキュリティ考現学」を寄稿中。

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