セキュリティ小噺 ~仮想通貨を物理的に盗む話~

 2020.01.10  三和コムテック

P2Pネットワークが持つ台帳上の情報でしかないビットコインをはじめ、仮想通貨は物理的な実体を伴わないものですが、ハッキング以外の方法で盗み出すことも可能です。

2018年1月23日に、カナダ・オタワ州のビットコイン取引所のオフィスが武装した男三人に襲われました。
襲撃者は職員4人を拘束し、交換所が扱っているビットコインを外部に送金するよう要求し、襲撃を免れた職員が通報し、犯人は逃走、その後一人が逮捕されています。

2017年12月には、イギリスの仮想通貨取引所EXMOの重役がウクライナで誘拐され、身代金として180億円分のEtherが奪われるという事件も報道されています。

強盗と誘拐というある意味レガシーな犯罪と最新技術が出会った事件であり、仮想通貨は物理的実体を伴わない分だけ物理的に奪いやすいと考えられます。

とはいえ、同時にほとんどの仮想通貨は仕組み上すべての取引を追跡できるため、匿名性の点で現金と比べて有利とはいえないようです。
仮想通貨の匿名性を高めるためのミキシングという手法もありますが、完全にロンダリングできるものではありません。

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