IBM iユーザーが直面する課題を解決する手段として、クラウド移行が注目されています。しかし、IBM iをクラウドへ移行する際には様々な課題が伴います。それらの課題を解決するために、三和コムテックが提供できるクラウド移行の方法について考えてみます。
増加するIBM iクラウドへの移行
近年、IBM iユーザーが直面している運用課題として以下のような点が挙げられます。
- システム要員の不足による運用負荷の増大
- 保守切れやシステム停止により、新たにCPUやメモリを増強することが難しい
- リソースの過剰・不足による投資対効果が薄い
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、IBM iのクラウド移行です。IBM iをクラウド環境へ移行することで、以下のメリットが期待できます。
- マシンスペックの最適化による効率的なリソース運用
- サーバー管理の負担軽減と運用効率の向上
※参考記事:『IBM iをオンプレミスからクラウドにする際のデータ移行方法とは?』
これらの利点から、IBM iをクラウドへ移行する企業が増加しています。実際、アイマガジン社のIBM iユーザー動向調査2023によると、「自社サイト(オンプレミス、自社データセンター)」で運用している企業は前年に比べて減少し、「クラウドサービスで運用中」と回答する企業が大幅に増加していることが分かります。
引用:アイマガジン社『IBM iユーザー動向調査2023』
この結果からも、IBM iのクラウド移行が確実に進んでいることが分かります。クラウドへの移行は、運用コストを抑えながらシステムの柔軟性を向上させるだけでなく、ビジネスの持続的な成長を支えるための強固なIT基盤を築く鍵となります。
IBM iをクラウドへ移行する際の課題
IBM iをクラウドへ移行する際には課題も伴います。主な課題として、次のような点が挙げられます。
テープ移行の場合:ダウンタイムの長期化による業務への影響が大きい
[業務停止]→[システム停止]→[フルバックアップ取得]→[テープ搬送]→[データ復元]→[システム起動]→[業務再開]といった一連のプロセスに時間がかかり、業務停止の期間が長引くリスクがあります。
テープ非対応の場合:代替手段の検討や準備に手間がかかる
FTPや同期/移行ツールなどの代替案を検討・準備する必要があります。また、技術支援コストなどの追加費用が発生することもあり、ネットワーク帯域・移行時間等の確保、ディスク容量の増強、ツール導入後の操作取得なども必要になります。
このように、IBM iのクラウド移行には、オンプレミス移行では直面しない多くの課題や検討事項が存在します。業務への影響を最小限に抑え、効率的にクラウド移行を実現するためには、同期・移行ツールの導入が効果的です。しかし、ツールの選定や運用にかかる手間とコストは、多くの企業にとって大きな負担となり、クラウド移行には採用しにくいのが現状です。
『Quick i Migration』で行うIBM iのクラウド移行
そこで、こうした課題の解決をサポートするのが「Quick i Migration」です。このサービスは、一連の移行プロセスにおける手間を大幅に削減し、効率的かつスムーズなクラウド移行を実現することが可能です。
バックアップ取得やテープ搬送、データ復元といったプロセスを簡略化し、作業負荷を大幅に軽減します。また、ダウンタイムを削減し、業務への影響を最小限に抑えたデータ移行が可能です。
IBM iのクラウド移行における課題を解決し、システムの柔軟性と効率化を実現します。クラウド移行の選択肢として、ぜひQuick i Migrationの利用をご検討ください。
- トピックス:
- IBM i