マネー・ロンダリングの手法は多々ありますが、そのうち比較的に手軽に行うことが出来るクレジットカードを利用した「トランザクション・ロンダリング」を挙げることが出来ます。
伝票上の内容と実際に提供されているものが異なっている決済ということになるので、古典的な詐欺(ブランド偽商品の販売)から始まり、決済は通ったものの実際に商品が送付されていない、または別の商品が送付されているなどがあります。
例えば Airbnb 等で物件のレンタルをする契約が行われたものの、それは送金手段として Airbnb のウェブプラットフォームを使用しただけで、送金者・受領者の間で別の目的で利用しており実際のレンタルは発生しなかったケースや、mercari のような C2C マーケットプレイスで盗品が販売されているといったケースを想定することが出来ます。
これらの検出は決して容易ではありません。その他のマネー・ロンダリングの場合と同様の問題点は健在です。商品の市場価値というものは無数の要素が絡んでおり、中には客観的に測定することが不可能なものもあります。このため「真の値段」を割り出すのは大変困難です。その決済の結果何が提供されたのかを検証するにしても、後追いとなってしまうので当事者が誤魔化すことが出来る場合も少なくありません。
そのため、振舞いの不審な口座であったり、登記上の電話番号等の情報が共通されている等の特徴点を利用して疑わしい対象をピックアップし、確認することが一般的です。
参照:
http://www.legalexecutiveinstitute.com/ghost-laundering-part-1/
http://www.legalexecutiveinstitute.com/ghost-laundering-part-2/
弊社の提供する MerchantView はウェブサイトのリンク状況を含めた相関性を確認することで、隠れた取引を検知します。
こちらより閲覧ください。